石川県の農業応援団として活動する事業団体「じわもんライフ」が地元のすし製造販売店「芝寿し」(金沢市保古、TEL 076-240-4567)と共同開発した「朔日(ついたち)弁当」が注目を集めている。
同店ではこれまでにも毎月1日にオリジナルの「朔日弁当」を販売していたが、同事業に「じわもんパートナー」として賛同したことをきっかけに新たな弁当を共同開発し、4月から販売を始めた。主婦層を中心とした消費者による試食座談会を通じてメニュー開発を進め、県産食材を積極的に盛り込む。
農業に従事する生産者と流通加工業者と消費者をつなぎ農業全体を応援する「じわもんライフ」は2011年から活動を始め、現在では消費者などで構成する「じわもんサポーター」が4577人、「じわもんパートナー」として参加する企業などは53社に上る(4月18日現在)。
初回販売となった4月は3895食を売り上げ、同店で販売してきた「朔日弁当」の販売実績とほぼ並んだ。試食座談会では、サポーターから「年齢を問わず地物の食材を食べたい」「地物食材をもっとアピールしたほうがいい」などの声が寄せられた。同事業の活動をサポートするウーマンスタイル代表の成田由里さんは「生産者と消費者と製造者の三者で作り上げた弁当を、ぜひ食べてみてほしい。今後は各月の開発テーマを決める時点から消費者と共に進める予定」と話す。
5月1日に販売する弁当の内容は、タコ飯、山菜おこわ、トラウトの手まり寿し、かっぱ巻き、卵ロール、真鯛の味噌焼き、穴子とキュウリの酢の物、煮物、春キャベツと竹の子のサラダを予定する。
価格は819円。「芝寿し」の全店頭とオンラインショップで販売する。