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酸っぱい能登大納言小豆ソース-GABA入り、4年の研究で製品化

能登大納言小豆のソースをかけた豆乳のパンナコッタ

能登大納言小豆のソースをかけた豆乳のパンナコッタ

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 農産物生産・加工の「六星」(白山市)は3月1日、経営するカフェ&レストラン兼直売店「むっつぼし金沢長坂店」(金沢市長坂2、TEL076-272-8181)でGABA(ガンマ-アミノ酪酸)入りの能登大納言小豆ソースをかけた豆乳のパンナコッタを発売した。

カフェ&レストラン兼直売店「むっつぼし金沢長坂店」

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 能登大納言は能登地方で栽培されている粒が大きく色の鮮やかな小豆で、石川県の戦略作物として指定されている。

 このソースのレシピは、県工業試験場(鞍月2)が「赤飯や和菓子以外の小豆商品を作ろう」と4年をかけて完成させた。酵素を使って若干、甘くした小豆に能登でよく食べられる「アジのなれずし」から抽出した乳酸菌を加え、ポリフェノールと食物繊維、GABAが豊富に入った石川ならではのソースに仕上げた。見た目は汁粉のようだが、「ベリーソースのように程よい酸味が味わえる」という。

 同試験場から協力を求められた「六星」は、自社製の豆乳のパンナコッタのソースとして利用することにし、3月1日から売り出した。価格は189円。テークアウトもできる。3月中は試験期間とし、来店客の反応を見て販売を続けるか決める。

 同試験場化学食品部食品加工技術研究室の武春美さんは「小豆を乳酸菌発酵させた商品は全国的に見てもないようだ。自然発酵で機能性も甘みもつけることができたので大満足」と笑顔を見せる。

 「むっつぼし金沢長坂店」の営業時間は10時~19時。水曜定休。

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