約20年前まで北陸3県でチェーン展開し、地元民に親しまれた「インデアンカレー」の直営店が12月3日、復活した。1号店となる本店(金沢市三口町、TEL 076-255-1710)は連日、昔を懐かしむ年配客や若い男性客らでにぎわっている。
「インデアンカレー」はステンレス製の皿にカレーと千切りキャベツを盛り付け、先がフォークのようにとがった先割れスプーンで食べる「金沢カレー」のスタイル。野菜炒めを入れたオムレツをカレーにトッピングし、トンカツソースとケチャップ、マヨネーズをかけた「野菜玉子カレー」(M=630円)を看板メニューに据える。
創業は1964(昭和39)年で、同市片町の金劇ビル(現在の金劇パシオン)の地下街をはじめ、北陸3県に出店。一時はフランチャイズを合わせて48店を展開したが、平成の初めに直営から撤退。近年は残ったフランチャイズの5店だけが営業していた。
直営店の再開は、かつてインデアンカレーのファンだったという市内在住の不動産業、田井仁さんが創業者の弟で、カレールーの製造に携わる野村建次さんに持ち掛け、インデアン(元町1)を設立して実現した。
本店は「昔懐かしい洋食屋」をイメージした青い瓦屋根の建物で、店内には、家族連れや女性もゆっくりと食事できるようテーブル席を多く置いた。席数は46席。
北川英司店長は「高校時代、学校帰りに食べていたという50代前後の男性のお客さまが懐かしんでくれる。県内にあと何店舗かを出し県外にも展開していきたい」と話す。
営業時間は11時~21時。