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東京出身のガラス造形作家、金沢のカフェで初個展-思わぬ縁で開催決まる

大塚さんの作品「しずかな呼吸」

大塚さんの作品「しずかな呼吸」

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 金沢のカフェ「Smuk(スムク)」(金沢市月浦町、TEL 076-255-0577)で現在、「大塚麻由展~しずかな呼吸」が開催されている。

「Smuk」で開催されている「大塚麻由展」の会場風景

 大塚さんは東京の美大を卒業したガラス造形作家。東京で活動を続ける中、金沢の「牧山ガラス工房」(牧山町)の施設に魅力を感じ、4月から活動拠点を移した。

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 学生時代に観光で金沢を訪れただけという大塚さん。当時は「伝統と現代の文化が融合された、イメージ通りの場所だった」と振り返る。しかし、現在は毎日の生活から感じる金沢の印象について、「人との触れ合い」「田舎暮らし」「伝統工芸の奥深さ」を実感するという。

 制作活動を続けるため、アルバイトを探して同店を訪ねた大塚さんに「求人は行っていないが、ここで個展を開いては」と勧めたのが、同店オーナーの高畑さん。その縁で、金沢で個展の初開催が決まった。北欧インテリアでまとめた同店内に設ける小上がりの和室ギャラリースペースに、大塚さんのガラス作品9点が並ぶ。

 さりげない生活や風景のワンシーンから感じる「内面の強さ」を制作のテーマとする大塚さん。ガラスでつくり上げた犬が横たわる作品「しずかな呼吸」は、眠っている無防備な犬の姿を借りて、全てを受け入れる強さを表現した。あえて、表面のガラスを曇らせることにより、光を内部にこもらせたという。

 金沢での活動も半年を経て「地元の作家と触れ合うことで、伝統工芸が息づいた金沢のアートは新鮮」と話す大塚さん。今後の活動について、「これまでの活動に加え、この地で学べる伝統工芸の精巧も吸収しながら、新たな分野にも挑戦したい」と意欲を見せる。

 開場時間は11時~18時。火曜定休。12月18日まで。

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