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石川・東京の演劇人で作る劇団「K-CAT」、金沢でクリスマス公演へ

初げいこで本の読み合わせをする劇団員

初げいこで本の読み合わせをする劇団員

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 石川県内のアマチュアと東京のプロの演劇人で作る劇団「金沢市民芸術劇場(K-CAT)」が12月23日~25日、金沢市民芸術村(金沢市大和町)で音楽劇「赤ずきんちゃんの森の狼(おおかみ)たちのクリスマス」を上演する。これに先駆け、11月26日・27日、12月10日に金沢市内の図書館で観覧無料のプレ公演を行う。

初げいこで本の読み合わせをする劇団員

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 同劇団は市民芸術村の自主事業公演に参加した人たちが集い、2009年11月に旗揚げ。地元の会社員や主婦ら約30人に加え、芸術村のアドバイザーを務める文学座の演出家西川信廣さんや、西川さんに誘われたフリーの演出家道場禎一さん、舞台音楽を手掛ける作曲家上田亨さん、同市出身の文学座俳優岸槌隆至さんら東京で活躍するプロ約10人が劇団員として名前を連ねている。

 1年に1~2回のペースで公演を行っており、今回は4回目。道場さんは「仕事だと商業的な感覚が入り制限されることが多いが、ここに来ると原点に返って演劇に打ち込める」と、参加の意義を語る。

 今回の上演作品は劇作家・別役実さんの作品。童話「赤ずきん」のストーリーと異なり、人をくすぐるのが好きなオオカミや、オオカミよりも怖いウサギ、魔法使いらが登場する。1986年に「演劇集団 円」が初演したが、今回は演出を務める道場さんが別役さんに手紙を書いて新曲での上演許可をとり、上田さんが全22曲をリニューアル。18日には芸術村で初稽古が行われ、キャストが本読みをして役柄のイメージを膨らませた。

 道場さんは「ちょっとブラックユーモアがあるので、大人がどう感じるかというのが見どころ。子どもと一緒に見てほしい」と来場を呼び掛ける。

 前売りチケットは、大人=2,000円(当日2500円)、中高生=1,500円、小学生=1,200円など。芸術村などで販売する。紙芝居と歌、せりふで劇の一部を紹介するプレ公演は、金沢海みらい図書館(寺中町=11月26日)、泉野図書館(泉野町4=同27日)、玉川こども図書館(玉川町=12月10日)で行う。事前申し込み不要。

後援申請20141009
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