石川県茶商工業協同組合と茶の産地である打越製茶農業協同組合の有志で構成する「茶レンジの会」は11月2日、県産茶葉を使った和紅茶「加賀の紅茶」を使った新製品「加賀の紅茶・米飴」を発売した。
2009年に商品化が実現した同紅茶、茶葉は加賀市打越町で収穫されたもので、仕上がりは渋味や雑味が少なく甘露あめのような自然な甘い香りが特徴。日本茶店では昔からあめ玉が売られていたことから、同会が「あめを通してお客さまとのコミュニケーションを図りたい」と、石川県中小企業団体中央会の支援を受け開発が進められた。
米を加えることで、同紅茶の特徴である「あめのような甘い香り」を生かし、北陸産の契約栽培のもち米を使うなど素材も県内産にこだわった。当初の販売目標は2000パッケージ(53万円)とし、今後は状況を見ながら生産量を増やすほか、キャラメルなどさまざまな加工品へ展開する計画もある。
同会メンバーのひとりは「試作段階ではドロップスやマシュマロの案もあったが、加賀の紅茶特有の甘露あめのような香りを生かすため米あめに決まった。当初は紅茶の抽出液を使ったが風味と味が思うように出なかったため、パウダー状にして米あめに混ぜるなど何度も試作を重ね完成にこぎ着けた。昔ながらの懐かしい味わいに仕上がったので、ぜひ試してもらえれば。今後はさらに完成度を高めたい」と話す。
価格は、265円(1袋10粒入り)。同会に加盟する県内の日本茶専門店13店舗で販売する。