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北陸学院短大生考案「白あん入りレンコンチーズケーキ」、和菓子店で発売

発売された「加賀れんこんのチーズケーキ」

発売された「加賀れんこんのチーズケーキ」

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 北陸学院大学スイーツ研究所と県内の和洋菓子店の若手経営者らでつくる「石川菓業青年会」が共同で創作したレンコンのチーズケーキが9月22日、県内3カ所の和菓子店で発売された。加賀野菜の「加賀れんこん」と白あんを材料に使った和洋折衷の新しいスイーツで、学生と会員たちは「甘いもの好き」とされる県民の間で定着することを願っている。

「加賀れんこんのチーズケーキ」を薦める中村屋の中村さん

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 商品名は「加賀れんこんのチーズケーキ」。すりおろした加賀れんこんと糖蜜で煮た角切り、白あんを生地に混ぜ込んで焼いてあり、レンコンのシャリシャリとした食感とチーズケーキ特有のしっとりとした舌触りを楽しめるのが特徴。昨年秋ごろからアイデアを練り、改良を重ねて完成させた。「和のスイーツ」と「和をイーツ(食べる)」をかけた「和イーツ」ブランドとして販売する。

 現在の取扱店は能美市の中村屋、同市の日本堂、小松市の御朱印の県内3店舗だが、今後は順次増やしていく予定。新しい取扱店は同青年会のブログで紹介する。価格は1個210円。

 同研究所と同青年会は昨年2月に協定を締結し、郷土の食材を使った新しい銘菓の開発と定着を目指して活動してきた。これまでに同じ加賀野菜の「打木赤皮甘栗かぼちゃ」のカップケーキなどを作っているが、実際に開発品が和菓子店の店頭に定番商品として並ぶのは今回が初めて。

「自分たちが一から考えたものがいろいろな店で売られるとは想像していなかったので、とてもうれしい。甘さ控えめなので、甘いものが嫌いで和菓子を食べない人でも食べられると思う」と笑顔を見せる同研究所メンバーで同大短大食物栄養学科2年、中居ゆきなさん(20)。同じく、大田悠佳さん(21)は「毎日完売してほしい。私も店に行って買い、家族や親せきに配りたい」と話している。

 中村屋の中村成伸さん(29)は「若い人向きかと思うが、年配の人にも受け入れてもらえればうれしい」と期待を寄せ、同青年会会長を務める松葉屋常務の那谷忠之さん(38)は「県内では個人経営の店が次々に廃業して、約20年前に約700軒あった菓子店が現在では約400軒にまで減少している。学生さんの力も借りて、石川の菓子の地力をアップさせていきたい」と意気込む。

 ケーキは同日から新宿タカシマヤ(東京都渋谷区)で始まった「大学は美味しい!!」フェアにも出品されており、学生たちが買い物客らに売り込んだ。

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