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茶屋街の障子戸が灯籠に-金沢・ひがし茶屋街などで「まちMEETS’」

来店客でにぎわった川床カフェ「うさぎ茶房」

来店客でにぎわった川床カフェ「うさぎ茶房」

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 学生と地域住民、金沢青年会議所が協働してつくるにぎわい創出イベント「まちMEETS’(ミーツ)」が7月29日~31日、金沢市のひがし、主計町(かずえまち)両茶屋街などを会場に開催され、デジタル映像を投影して茶屋街を幻想的に演出する「でじアート~町家燈籠~」や川床カフェなどアイデアを凝らした企画が繰り広げられた。

川床カフェ「うさぎ茶房」でゆったりと過ごす来店客

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 「町家燈籠」は茶屋や店舗の2階の障子戸、駐車場、道路の石畳などを灯籠に見立て、金沢工業大学と石川工業高等専門学校の学生やプロの映像作家らが制作した映像を2時間にわたり、プロジェクターで投影するもの。

 茶屋「懐華樓(ろう)」や茶房「素心」などは花のイラストで彩られ、通りの突き当たりに位置する茶屋「春乃家」には、金沢市出身の映像作家モリ川ヒロトーさんの作品「金沢現在夢幻」が映し出された。浅野川大橋や金沢文芸館の外観など市内の情景をつなげた作品で、通りかかった親子連れや夫婦らは斬新な試みに驚きながら見入っていた。一部の道路には、通行人が行き交う度に機械音が鳴り、石畳の色が変わる仕掛けも施された。

 一方、主計町沿いの浅野川河川敷に設けられた川床ではカフェ「うさぎ茶房」が開店した。ウサギ好きだった同市出身の文豪、泉鏡花にちなんで命名したというこのカフェでは、甘味カフェ「茶ゆ」(東山1)特製の限定スイーツ「月見アイス」や焼き菓子とパンの店「favori(ファヴォリ)」(尾張町2)から提供を受けた限定冷やしクロワッサンなどで来店客をもてなした。

 金沢大学と北陸学院大学、金沢学院大学、金沢工業大学、石川県立大学の学生10人が交代でウエーターとウエートレスを務めた。来店客は川のせせらぎを間近に聞き、涼風を全身に受けながら、料理やスイーツ、ドリンクを味わっていた。

後援申請20141009
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