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「あしたのジョー」のジムや「磯野邸」再現-金沢・湯涌で「昭和のおもちゃ展」

「あしたのジョー」に登場するボクシングジム「丹下拳闘クラブ」の復元模型

「あしたのジョー」に登場するボクシングジム「丹下拳闘クラブ」の復元模型

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 「金沢湯涌創作の森」(金沢市北袋町、TEL 076-235-1116)で現在、「昭和のおもちゃとミニチュアハウス模型展覧会」が開かれ、来場者がテレビアニメ「あしたのジョー」に登場するボクシングジムや「サザエさん」の磯野邸などを再現した模型に見入っている。

会場にはウルトラマンや怪獣、マジンガーZも

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 ミニチュアハウス模型は福井県坂井市のタカマノブオさん(48)が製作した。タカマさんの本業は会社員。余暇を利用して、アニメ映像や漫画の1コマ1コマを追い、書籍なども参考にして推理し、想像を働かせて40分の1の大きさで作り上げたもので、「実物とは違う可能性もある」という。

 会場に並べられたのは、「あしたのジョー」の舞台となるジム「丹下拳闘クラブ」、磯野邸、テレビドラマ「北の国から」の劇中で主人公の黒板五郎が畑の石と廃材だけで作った石造の家、漫画家の手塚治虫さんや赤塚不二夫さん、藤子不二雄さんらが無名時代に暮らした東京・豊島区の木造アパート「トキワ荘」など5点。

 このうち、トキワ荘は各部屋の住人が使っていたと思われる小物まで再現した。机の上にはペンと書きかけの原稿、畳の上にはくしゃくしゃに丸められた書き損じ原稿や漫画本、灰皿などが置かれ、漫画界の大御所たちの下積み時代をほうふつとさせる。そのほかのミニチュアハウスも畳や障子、屋根がわらまで精巧に再現されており、来場者は「すごい」「きれい」と歓声を上げていた。

 会場にはこのほか、「リカちゃん」「ウルトラマン」「マジンガーZ」「人造人間キカイダー」をはじめとする人形、雑誌、ミニカー、メンコなど約2000点を並べる。金沢市でタクシー会社を経営する沖津二郎さん(43)、敏枝さん(43)夫婦が成人後、子どものころに持っていたおもちゃを中心に集めたコレクションの一部で、中には、玩具店に何度も通い詰め、ようやく譲ってもらったという高さ2メートル30センチのウルトラマン人形も。来場した大人たちは昔、憧れたキャラクターを見つけては懐かしみ、しばし童心に帰っていた。

 同展は湯涌温泉水害復興3周年記念イベントの一つとして行われている。開館時間は9時~17時。火曜休館。入場無料。8月31日まで。

後援申請20141009
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