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吉本興業の「住みます芸人」ぶんぶんボウル、石川・白山市へ引っ越し

ぶんぶんボウルのまーしさん(左)ととよしげさん

ぶんぶんボウルのまーしさん(左)ととよしげさん

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 お笑いを通じて地域活性化を目指す吉本興業(大阪市中央区)の「あなたの街に“住みます”プロジェクト」で、石川県担当に選ばれた漫才コンビ「ぶんぶんボウル」の2人が5月14日、東京から白山市内の実家に引っ越した。2人は「県内を盛り上げ、石川県の素晴らしさが日本全国に伝わるよう精いっぱい努力する」と意気込んでいる。

女子プロレスラーの植松寿絵さんのまねをするまーしさん(左)と観客役のとよしげさん

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 同プロジェクトは同社所属の芸人とエリア担当社員が全国47都道府県に生活の拠点を移し、「住みます芸人」として、地域を元気づける事業に協力するもの。来年の創立100周年を前に、「地域の人々と新しい関係を作り、笑いの力で社会を変えていこう」と始めた。事業は個人や自治体、企業、団体などから募集し、社内で検討のうえ、参加するかどうかを決定する。13日には大阪市の本社で出発式が行われ、各地に向かう芸人がそれぞれ抱負を述べた。

 ぶんぶんボウルはボケ担当のまーし(本名=川岸真志)さん(27)と、ツッコミ担当のとよしげ(同=松本豊茂)さん(28)のコンビ。2人は白山市出身で小中学校時代の同級生。県内の高校を卒業後、上京して同社のタレント養成所「NSC東京」に入り、2003年にデビューした。漫才を中心に、コントや手作り紙芝居も手掛ける。これまで東京で生活していたが、同市のケーブルテレビ「あさがおテレビ」でレギュラー番組を持っていることから、社内選考で石川の「住みます芸人」に選ばれた。

 とよしげさんは「海も山もあって、食べ物もおいしい石川県がもともと大好き。まだお笑いという文化がはっきりと根付いていないので、東京や大阪とは違うゆったりとしたペースを生かしたお笑いを作っていきたい」と、新生活のスタートを喜ぶ。まーしさんも「売れて全国の人に知ってもらうという夢は石川県からでも挑戦できる。東京の仲間と離れるのは寂しかったが、こっちで頑張るぞという強い思いで帰ってきた」と力強く語る。

 16日からはYNN(よしもとネタネットワーク)のホームページ上で、全国各地の「住みます芸人」が作る生番組の配信が始まり、2人も毎日22時~23時、まーしさんの実家に設けたスタジオから方言を交えて地元ニュースやお薦めの味覚などを紹介している。週末は県内の家電販売店で販促を手伝う予定。その他の地域活性化事業は募集中で、まーしさんは「何でもやりたい。司会やネタもやって僕たちの面白さを伝えたい」と意欲満々。とよしげさんも「例えば、地域の人と一緒に野菜を収穫したり、幼稚園や小学校で紙芝居を披露したりしたい。地元スポーツチームの応援団長もできれば」と構想を描く。

 事業の応募は同社のホームページから受け付けている。応募資格は「地域を愛し、地域をよくしたいと思う人」で、小学生でも構わない。第1期募集は7月31日まで。

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