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金沢市、市民から救援物資受け付け-保存食・飲料水・粉ミルク・紙おむつなど

紙おむつなどを寄付する男性

紙おむつなどを寄付する男性

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 金沢市は現在、市民らから東日本大震災の被災地に送る救援物資を受け付けている。3月23日には宮城県南三陸町と福島県いわき市に向けて、物資を積み込んだ10トントラック各1台を送り出した。

市民が持ち込んだ救援物資を運ぶ市職員とボランティア

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 市が受け付けているのは、カップめんや乾パンをはじめとする保存食、ペットボトル入り飲料水、粉ミルク、紙おむつ、女性用衛生用品、トイレットペーパー、ティッシュ、タオル、毛布など。

 受付場所となっている元北陸農政局金沢政府倉庫(金沢市泉本町5)には連日、市民らが車で段ボール箱に入れた物資を持ち込んでおり、その数は22日までで2,236件に上っている。受け付けた物資は市職員とボランティア約20人が被災地で判別しやすいよう品目ごとに仕分けを行う。倉庫内には「水2リットル」「粉ミルク」「毛布」などと記された段ボール箱が山積みされている。

 24日午前中は市内に住む行政書士の男性(66)が紙おむつやパッド、高齢者用の下着などをまとめて届けた。「お年寄りが避難所の床に座っているのを見て下着が必要だと思っていた。先月亡くなった母のために買っておいたものだが、使っていただけるとうれしい」。このほか、毛布やタオルなども持ち込まれた。

 市ではこれまでに、岩手県大槌町と宮城県亘理町、同県南三陸町から要請を受け、保存食や飲料水、粉ミルク、紙おむつなどを届けた。23日にも同町と福島県いわき市に向け、救援物資を発送。南三陸町にはこれに加え、同町から要望のあった湯を加えただけで炊ける「アルファ米」5,000食、いわき市には歯ブラシ・タオル・カミソリが入った日用品セット2,000人分、マスク1万枚、ブルーシート30枚を市の備蓄品の中から送った。

 救援物資の受け付けは25日まで。金沢市の支援窓口となっている防災管理課では「被災地で必要とされるものは段階ごとに変わってくる。次の段階でまた要望があれば、受け付けの再開を考えたい」と話す。

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