学生が限定アンテナショップ-近江町いちば館で能登島の特産品販売

金糸瓜や加工品を販売する「ねねの会」のメンバー

金糸瓜や加工品を販売する「ねねの会」のメンバー

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 金沢市の近江町いちば館(青草町)に現在、星稜女子短期大学と金沢星稜大学の学生によるアンテナショップが10日間限定でオープンしている。学生たちは七尾市能登島産の野菜「金糸瓜(きんしうり)」を使ったアイデア居酒屋メニューなどを販売し、金沢の消費者や観光客に能登の味覚を売り込んでいる。

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 参加しているのは、地域おこしをテーマに活動する同短大経営実務科の安藤信雄准教授と、同大の川島哲准教授、大薮多可志教授が担当する3つのゼミの学生35人。ショップは空き店舗を利用して開設し、能登野菜の一つで、能登島の農産物生産・加工女性グループ「ねねの会」が特産品化を目指して栽培している金糸ウリと、その居酒屋メニュー、七尾産の漬物などを販売している。同ショップでの買い物客の反応を生産者に伝え、新しい加工品の開発などに役立ててもらう狙いだ。学生にとっても、教科書では学べない貴重な起業体験ができる利点があるという。

 居酒屋メニューは、学生が七尾市から依頼を受けて考案した3品。ひき肉のあんかけや温泉卵をのせたり、ラー油をかけて冷ややっことアレンジしたりするなど、淡白なウリの味を引き立てる工夫を凝らす。このほか、ベーコンとともにいためてクレープで包んだ軽食も用意した。9月1日には、「ねねの会」メンバーも店を訪れ、特製のみそ漬けをのせた手まりずしを提供した。

 店内では、能登島で7月31日に開催された向田の火祭りの様子を撮影したテレビ番組が上映された。

 総括している同短大2年、中野愛想羅(みそら)さんは「オープン当初はてんやわんやだったが、大分慣れてきた。この先、役立ついい経験になった」と充実感みなぎる表情で話す。

 営業時間は9時~17時。9月6日まで。

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