金沢21世紀美術館で「粟津潔展」-東京ミッドタウンで会見

記者会見の様子。左から、金沢21世紀美術館・秋元雄史館長、日本グラフィックデザイナー協会・福田繁雄会長、粟津デザイン室・粟津ケン代表、国際芸術センター青森・浜田剛爾館長、フィルムアート社・奈良義巳社長

記者会見の様子。左から、金沢21世紀美術館・秋元雄史館長、日本グラフィックデザイナー協会・福田繁雄会長、粟津デザイン室・粟津ケン代表、国際芸術センター青森・浜田剛爾館長、フィルムアート社・奈良義巳社長

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 東京ミッドタウン(東京都港区)内のインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで9月25日午後、11月から金沢21世紀美術館(金沢市広坂1、TEL 076-220-2800)で開催される「荒野のグラフィズム:粟津潔展」に関する記者発表が行われた。

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 1929年東京・目黒生まれの粟津氏は、絵画・デザインを独自に学び、日本宣伝美術会展・日宣美賞受賞(1955年)、世界フィルムポスターコンペランス最優秀賞(1958年)などを経て、1969年粟津デザイン研究室(現、粟津デザイン室)を設立。以降もグラフィックデザイナーとしてデザインの第一線で活躍するかたわら、建築・音楽・文学・映像などさまざまなジャンルのアーティストらとともに都市設計・博覧会設計・映画制作なども手がけるなど、その活動・作品歴、発表は多岐に渡る。

 会期は11月23日~2008年3月20日。同展は、同館所蔵の約2,600点に及ぶ作品から主要な1,500余点を一堂に展示・披露し、有形無形の粟津芸術の全容をとらえようとするもの。会場では、絵画、版画、原画、ポスター、装丁した書籍、彫刻、映像作品など、ジャンルを横断して活動してきた氏の世界観を提示する。

 会期中、「阿部定」(1969年)や「インベーダー」(1969年)など、氏が手がけた実験映像作品を上映するほか、会場の一部をワークショップ会場に充て、粟津氏の使ったシルクスクリーンの版を用いた体験型ワークショップを開催する。同会場ではそのほか、パフォーマンス、トーク、セミナー、音楽ライブなどを行い、「いつも何かが起こり、時々刻々変化する空間」(同館)にするという。

 会見には、同館・秋元雄史館長、粟津デザイン室・粟津ケン代表、日本グラフィックデザイナー協会・福田繁雄会長らが出席した。秋元館長は「本展は粟津潔氏の謎解きを関係者の知力と体力で試みるもの。特に若い方に見ていただける機会になればいいと思う」としたほか、粟津代表は「これだけ(作品を)全部出してみないと、粟津潔がどういう人物なのか、どういうことをやってきたのかわかならい。そこではじめて(粟津潔の世界へ)我々が入っていくことができるインパクトのある大規模な展覧会」と、開催に向け期待を込めた。

 11月23日には、オープニングを記念して福田繁雄さんによる記念公演などを定。開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。料金は、前売り=800円(一般)、600円(大学生)ほか、当日=1,000円(一般)、800円(大学生)ほか。

金沢21世紀美術館Kiyoshi AWAZU.com

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