プレスリリース

【日本初】使用済みクリアホルダーとペットボトルキャップから新たなシート素材(ポリオレフィンクロス)を開発

リリース発行企業:株式会社TRIFE DESIGN

情報提供:




廃棄物を原材料に利用したアップサイクルブランド/プロジェクト『ReTA BASE』より、新たな素材をローンチします。【*日本初】による市場回収したクリアホルダーと工場内廃棄ペットボトルキャップからの再生原料を利用し、製織した【シート素材】ポリオレフィンクロスを開発しました。この新素材は、プラスチック廃棄物の有効利用を目的としており、環境負荷の低減に貢献します。また、従来の素材に比べて軽量でありながら防水性に優れているため、さまざまな用途で活用が期待されています。

株式会社ナレッジワイヤ による G-Search新聞・雑誌記事横断検索、日経テレコン(日経関連紙・誌記事)検索及びGoogle Searchによるインターネット検索に基づく。2025年11月26-27日調査実施。


株式会社TRIFE DESIGN(東京都)が運営するアップサイクルブランド/プロジェクト『ReTA BASE』において、アスクル株式会社(東京都)および日本山村硝子株式会社(兵庫県)北辰化成工業株式会社(石川県)が協働パートナーとして参画し、新素材の開発を進めてまいりました。

開発したリバーシブルカラー仕様のシート素材(ポリオレフィンクロス) 組成は、経糸:ヴァージンポリエチレン製フラットヤーンを使用、緯糸:再生ポリプロピレン製フラットヤーン(80%:使用済みクリアホルダー由来、20%:工場内廃棄ペットボトルキャップ由来)

<各社パート>
・株式会社TRIFE DESIGN → プロジェクト全体のディレクションとデザイン
・アスクル株式会社 → 使用済みクリアホルダーの回収・分別・再生原料化(ペレット)
・日本山村硝子株式会社→工場内廃棄ペットボトルキャップの再生原料化(ペレット)
・北辰化成工業株式会社 → 使用済みクリアホルダーと工場内廃棄ペットボトルキャップからの再生原料(ペレット)を利用したフラットヤーン

今回、日本初となる市場回収したクリアホルダーと工場内廃棄ペットボトルキャップからの再生原料を利用したシート素材(ポリオレフィンクロス)を、全工程を国内で完結する循環型モデルとして発表いたします。本取り組みは、地球規模の環境問題であるプラスチック廃棄物の有効利用を目的としており、異業種が連携して同一の目標に向かって協力するという点が大きな特徴です。



クリアホルダーの主原料であるポリプロピレンは、従来は樹脂成形により加工されていました。樹脂成形のメリットは、効率よく大量生産が可能な点ですが、生産に使用する金型には多額の費用が必要となります。今回は金型を使用した樹脂成形ではなく、シート素材(ポリオレフィンクロス)を開発することで、縫製品などの加工が容易になり、また金型代などの初期コストを抑えたプロダクト開発が可能になります。
今回のシート素材(ポリオレフィンクロス)の開発にあたり、幾つものハードルがありました。まず、市場回収したクリアホルダーを原材料とするフラットヤーンの前例がなく、製造プロセスの確立に時間と労力を要しました。
ペレットの成形温度や冷却、各再生素材の配合率などフラットヤーンの品質を均一に保つための技術的課題も克服する必要がありました。さらに、シート素材(ポリオレフィンクロス)の性能向上と持続可能性を両立させるため、素材選びから製織方法に至るまで細心の注意が払われました。協業パートナーであるアスクル株式会社、日本山村硝子株式会社と北辰化成工業株式会社の協力により、環境に配慮した軽量で防水性にも優れたシート素材が誕生しました。
この循環型モデルは、廃棄物のリサイクルプロセス全体を国内で完結させることで、輸送コストや環境への影響を最小限に抑えることができます。また、地域経済の活性化にも寄与し、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となります。ReTA BASEの新素材は、今後もさまざまな製品に応用され、協業パートナー企業と共にさらなる技術革新を進めて参ります。

使用済みクリアホルダーとペットボトルキャップを利用した循環図


ReTA BASEでは、今後も様々な廃棄物に着目し、廃棄物を原材料に活用したプロジェクトを
実施していきます。

<各社コメント>
・日本山村硝子株式会社 コメント
生産性と持続可能性を両立する混合比の調整に苦労しましたが、各社の連携により新素材を開発でき、資源循環に向けた共創の第一歩を実現しました。
・アスクル株式会社 コメント
弊社は使用済みのクリアホルダー由来の再生材から、これまで様々な成形品の再商品化を行っておりました。今回4社での共創により、生地という新しい分野での素材開発ができ、従来の再生ポリプロピレンの活用事例に加えて、軽くて防水性の優れる本素材の開発を行うことができました。今後、様々な商品の開発に繋げていきたいと思っております。
・株式会社TRIFE DESIGN コメント
クリアホルダーからフラットヤーン、そして生地へと展開する新しいアイデアの開発においては、素材本来の特性を最大限に引き出しつつ、強度と柔軟性の両立を図ることに大変苦労しました。試作を重ね、温度など細かな調整を繰り返した結果、最適な製法を確立することができました。今後は、この技術を活かして、さらなる製品開発に取り組んでいきたいと考えています。

<ReTA BASEとは?>
自利利他 → ReTA
自利利他は仏語であり、自己の幸せは他人の幸せでもあり、他人の幸せは自己の幸せでもあるという
意味です。
ReTA BASEはブランドであり、プロジェクトの名称です。
1.ブランドの顔(モノ)
・素材(ペレット、フラットヤーン、ポリエチレンクロス)
・プロダクト(バッグやシートなどのライフスタイル雑貨)
ReTA BASE素材として、販売も実施。『*ReTA BASE PELLET』『*ReTA BASE FLAT YARN』
『ReTA BASE CLOTH』を展開します。*商標申請中
2.プロジェクトの顔(コト)
・廃棄物の回収からペレット、フラットヤーン、生地化までの仕組み(プラットフォーム事業)

<これまでの取り組み>
第一弾として、使用済みストレッチフィルムを原材料に利用した素材を、協業パートナーである株式会社パンテック(滋賀県)と共に2022年より開始しました。

使用済みストレッチフィルムの循環図


プロジェクトへの参加パターン


第二弾として、リサイクルやリユースができず、最終的に行き場を失った廃棄衣類を原材料に利用した素材を、協業パートナーである株式会社たいへい(愛知県)と共に2023年より開始しました。

最終的に行き場のなくなった廃棄衣類を活用


第三弾として、市場回収したペットボトルキャップを原材料に利用したポリエチレンクロスとフラットヤーンの開発に成功しました。この取り組みは、協業パートナーである日本山村硝子株式会社と北辰化成工業株式会社(石川県)の協力により実現しました。

使用済みペットボトルキャップを利用したシート素材



使用済みペットボトルキャップを利用した循環図

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