自動運転において日本・世界のトップレベルの技術と実績を持つAI Robotics領域のスタートアップ、株式会社ムービーズ(本社 石川県金沢市、以下「ムービーズ」)は、2025年11月21日付で、当社の代表取締役CEOにエリック・ウェイ(魏嘉宏)が就任したことをお知らせいたします。ウェイは、ムービーズに出資しており、共同創業者兼代表取締役CEOとなります。なお、これに伴い、菅沼直樹は、共同創業者兼代表取締役CTOに就任いたします。
ムービーズは、「あらゆる人の移動を自由にし交通格差のない社会を作り出す」ことを目的に、完全自動運転のロボットタクシーの実現を目指して2024年5月に創業した金沢大学発のスタートアップです。ムービーズの礎は、当該領域においてまだ黎明期である1998年より27年間、金沢大学で続けてきた研究開発にあります。業界に先んじた2015年より公道走行を始め、現在既に延べ9万キロ、2千人の乗車の実績を持ち、数多くの特許を保有しています。日本国内では東京都、北海道、千葉県などでの実証実験を成功させました。
「Beyond the human」をミッションに掲げるムービーズが開発する技術の主な特徴は、自前で走行するだけで地図を構築するマップレス技術と積雪環境でも走行可能な全天候型自動運転技術です。自動運転の障壁となってきた高額な3D地図の購入は不要です。また悪天候に強いミリ波レーダーをベースにしており、独自のノイズ除去技術およびAIベースの相関分布を使った地図とセンサー情報のマッチング技術があるため、雪道など天候の変化にも強く、全天候に対応可能な自動運転の実現を目指しています。
このたび新たに共同創業者兼代表取締役CEOに就任するウェイは、台湾出身で、アマゾン、グーグル、DiDi、foodpandaなどグローバルテック企業にて約20年間キャリアを積み、新規事業の立ち上げ、プロダクト開発、オペレーション推進を中心に、日米欧アジアにまたがる越境ビジネスの立ち上げと成長に携わってきました。多言語での交渉・提携に豊富な実績を持ち、売上拡大・CS改善、資金調達、大型提携における幅広い知見を有しております。また、知をAIで解放し、世界のスキルを学び、人と未来を共創するというテーマの元、属人知や暗黙知を元にKnowledgeGraphを再現するAI技術を開発したベンチャーを起業したアントレプレナーとしての実績もあります。
今後ウェイは、代表取締役CEOとして、グローバルテック業界における豊富な知見を活かし、ムービーズの自動運転技術のグローバル競争力を強化いたします。 また、AIや先進技術人材の採用・育成、有人から無人自動運転への事業移行を加速させ、ムービーズのさらなる企業価値向上を目指してまいります。
代表取締役CEO エリック・ウェイ(魏嘉宏)
私とムービーズとの出会いは、リード投資家で社外取締役の武田氏の熱意によって繋がれました。海外出張から帰国後直接向かった金沢で、菅沼先生、米陀先生といった稀有な技術者と面会し、私の心は決まりました。20年以上にわたる研究の深み、謙虚でありながら技術には絶対の自信を持つその姿勢。このチームと共に、日本の技術で世界を変えたい。その強い衝動で、事業構想に没頭し、眠れぬ夜を過ごしました。ムービーズという先駆的な技術とポテンシャルを持つチームに参画できることを、大変光栄に思います。
私が自動運転にこだわる理由は、5歳の時の原体験にあります。交通事故で生死の境を彷徨った経験を持つ私にとって、安全な移動は悲願です。ヒューマンエラーのない自動運転技術の確立は、交通事故による悲しみを世界から減らす唯一の解であると信じています。

代表取締役CEO エリック・ウェイ(魏嘉宏)| 1978年台湾生まれ。2005年に来日し、Amazon Japanへ入社。日中マーケットのサプライチェーン最適化、Kindleの立ち上げなどに従事した後、Google Japanへ転じ、Google Play APACのエンタメ事業のマーチャンダイジングをリード。2017年よりDiDi Mobility Japanの立ち上げメンバーとして参画し、国内のモビリティ事業拡大に貢献。その後、Delivery Hero Japanにてfoodpandaのフードデリバリー事業の立ち上げを主導し、グローバル企業の日本市場展開を推進。2021年にDimesを創業。AIリアルタイム翻訳を活用した教育・スキルシェアプラットフォーム「timelyhero.com」を開発し、言語と文化の壁を越えた学びの機会創出に取り組む。台湾成功大学大学院卒業。
(共同)代表取締役CTO 菅沼直樹 博士(工学)

(共同)代表取締役CTO 菅沼直樹 | 1975年生まれ。2002年金沢大学大学院博士課程修了。博士(工学)。2002年日本学術振興会特別研究員PDを経て、同年金沢大学工学部助手に着任。2021年に金沢大学の全学的な組織として金沢大学 高度モビリティ研究所が新たに発足され、現在、同研究所副所長を務める。1998年から金沢大学において自動運転自動車の研究を開始し、2015年からは国内の大学として初となる市街地での公道走行実験も開始。2024年に取締役の米陀とともに (株)ムービーズを設立し、ロボットタクシーの開発及び事業化に向けた取り組みを開始した。
このたび、代表取締役CEOにウェイ氏をお迎えできますことを大変光栄に思います。
ムービーズは、2024年5月の設立以降、アカデミック、経済界、公官庁など多岐にわたる皆様から、多大なご支援をいただいてまいりました。会社設立にあたってご助言いただきました金沢大学の学長である和田隆志氏、そして会社設立・経営・事業開発等多岐にわたる分野でご支援いただいております当社社外取締役兼ビジョンインキュベイト取締役の武田泉穂氏に心より感謝いたします。こうしたご支援によって、千葉県幕張新都心や北海道上士幌町での実証実験の成功など、創業からわずか1年半で革新的な成長を実現することができたと考えております。一方、今後成長が見込めるロボットタクシーの分野において、その実用化および事業展開を早期に進めていくためには、経営のプロとしての知見が必須であると考えております。ウェイ氏はこれまで数々の分野において経営、事業開発のプロフェッショナルとして活躍してきた人物であり、またタクシー業界や、自動運転等にも明るい経営者です。ウェイ氏の知見と、私および取締役である米陀の自動運転技術に対する専門的知識をもとに、今後ロボットタクシーの早期事業化を目指すとともに、グローバル展開についてもスピード感をもって進めていきたいと考えております。
社外取締役/リード投資家 武田泉穂 博士(理学)
エリックさんとは3年前に運命の出会いを果たしました。当時エリックさんは自社を創業されておられ、事業経営におけるパッションと高いスキルに感銘を受け、いつか仕事をご一緒したいと思っておりました。今回、ビジョンインキュベイトの出資先として創業から現在までリードとしてご支援させていただいたムービーズにエリックさんをお招きすることができ、心より嬉しく思います。当社の成長を加速させる素晴らしいご経験とネットワークを持ち、ハイスピード・タフネゴシエーターのエリックさんの参画により、ムービーズはモビリティの世界を変えるスタートアップになると信じております。

今後の展開について議論する取締役3名(左から武田、ウェイ、菅沼)

自動運転車両と取締役3名(左から武田、ウェイ、菅沼)
今後の計画と意気込み
ムービーズが描く未来は有人自動運転から無人自動運転へ、そして日本からグローバルへ。 ムービーズは、世界の隅々まで移動を自由に、交通格差のない安全な社会を実装します。現在、このミッションに賛同いただける国内外のパートナーを広く募集しております。配車プラットフォーマー様、タクシー事業者様、技術革新に挑める事業会社の皆様、投資家の皆様。ぜひ、ムービーズにご連絡ください。日本発の技術で、共にモビリティの新たな歴史を創りましょう。

ムービーズオフィスとウェイ
【お問い合わせ先】
株式会社ムービーズ
Email: contact@moveez-inc.com
ウェブサイト: https://moveez-inc.com/
YouTubeチャンネル : https://youtube.com/@MoveEzInc
