
株式会社リナシェンテ(本社:石川県金沢市八日市3-604、代表取締役:東海林 寿典)が運営する文化観光施設「加賀依緑園(かがいりょくえん)」(所在地:石川県加賀市山中温泉南町口87-1)では、地元作家による個展を月替わりで開催しています。
現在、春の幕開けを飾る第1弾として、金沢を拠点に活動する陶芸作家・東元 生(ひがしもと しょう)氏の個展『斑入-ふいり-』(会期:2025年3月29日[土]~4月29日[火・祝])を開催中です。異なる土が混ざり合うことで生まれる独特の風合いに焦点を当てた、約40点の作品を展示しています。
続く第2弾では、九谷焼技術研修所に長年勤務し、現在は作家として創作を続ける工藤 武(くどう たけし)氏による『工藤武のヤキモノ』(会期:2025年5月2日[金]~6月2日[月])を開催いたします。旅の記憶や歴史へのまなざしを陶に投影した、自由で力強い50点超の作品が並びます。
異なる表現手法をもつ二人の作家の作品を通じて、「陶」という素材の奥行きと多彩な魅力をご紹介いたします。加賀の自然と歴史が息づく「加賀依緑園」で、ぜひ陶芸の世界の奥深さをご体感ください。

金沢市を拠点に活動する陶芸作家・東元 生氏の個展を開催中です。
「人の感情を動かす器作り」を信条とし、一点一点に想いを込めて制作された作品は、観る者の心に深く訴えかけます。
本展では、混ざり合う土と土をテーマに、ぐい呑み、徳利、オブジェなど約40点を展示。ぜひこの機会に、東元氏ならではの感性が息づく作品群をご高覧ください。
■展示会情報
東元 生 展『斑入-ふいり-』
会期:開催中~2025年4月29日(火・祝)
会場:加賀依緑園「花月の間」(詳細は下記に記載)
時間:10:00~18:00(最終入場 17:30)
定休日:木曜日
■プロフィール
陶芸作家・東元 生(ひがしもと しょう)
1982年 石川県白山市生まれ
2008年 石川県立九谷焼技術研修所 本科 卒業
2010年 同研究科 卒業
2015年 金沢卯辰山工芸工房 修了
現在、金沢市内にて制作活動中
東元 生 Instagram

東元 生 展『斑入-ふいり-』展示作品

東元 生 展『斑入-ふいり-』展示作品

東元 生 展『斑入-ふいり-』展示作品

陶芸作家・工藤 武氏が、過去に見た風景や通り過ぎた景色を想い起こしながら、時間の流れに自身の「今」を落とし込んだ陶作品を展観します。
特定のテーマは設けず、インド亜大陸やイスラーム文化、石・植物・星といった博物学的要素や考古学的遺跡など、若い頃から惹かれてきた対象をモチーフとしています。それらのモチーフが生かされる陶作品とは何か――その一点にのみ意識が向けられています。
会場では、茶器・酒器・花器・ポット・コーヒーカップなど、50~60点におよぶ多彩な作品が展示されます。「本焼きの高温釉と低温の上絵付がうまく呼応し、複雑でありながら印象に残る作品になればと思います」と工藤氏は語ります。
既存のフォルムやイメージに縛られない、自由闊達で意欲的な作品の数々を、この機会にぜひご高覧ください。
■展示会情報
工藤 武 展『工藤武のヤキモノ』
会期:2025年5月2日(金)~6月2日(月)
会場:加賀依緑園「花月の間」(詳細は下記に記載)
時間:10:00~17:00(最終入場 16:30)
定休日:木曜日
■プロフィール
陶芸作家・工藤 武(くどう・たけし)
1955年 青森市生まれ
1974-82年 金沢大学 法文学部在籍
1978-80年 パキスタン国パンジャプ大学、インド・ネパール遊学
1984-2015年 石川県立九谷焼技術研修所 勤務
2015年より陶芸活動を本格始動
現在、石川県小松市にて制作
主な展示歴
2018年「机辺を飾る」(緑煌/金沢)
2019年「現代九谷焼作品展」(台湾・台中市)
2023年「工藤武展 通底 -インとアウト」(緑煌/金沢)
工藤 武 Instagram

工藤 武 展『工藤武のヤキモノ』展示予定作品

工藤 武 展『工藤武のヤキモノ』展示予定作品

工藤 武 展『工藤武のヤキモノ』展示予定作品

工藤 武 展『工藤武のヤキモノ』展示予定作品
加賀依緑園 「花月の間」
所在地:石川県加賀市山中温泉南町ロ87-1
電話番号:0761-71-2683
駐車場:山中温泉菊の湯駐車場、またはこおろぎ橋駐車広場をご利用ください。
入場料:一般600円、団体(20名様以上)490円
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
加賀依緑園 公式サイト
加賀依緑園 Instagram
主催:縁煌株式会社
所在地:石川県金沢市東山1-13-10
電話番号:076-225-8241
■縁煌enishira(えにしら)について
縁煌enishira(※)は、石川県金沢市のひがし茶屋街にあるギャラリー&ショップを拠点に、伝統工芸と現代的なデザインを融合した作品の販売を行っています。
北陸三県(石川県、富山県、福井県)にゆかりのある工芸作家が手がけた、量産では味わえない手作りの温もりと洗練されたデザインの作品を取り扱っています。工芸作家や職人の手仕事による作品には、機械生産にはない独自の風合いや作家の想いが込められています。伝統的な技法を受け継ぎながらも、現代の暮らしに溶け込む新たな価値を生み出した作品との出会いを通じて、皆様の暮らしや心を豊かにすることを目指しています。
縁煌(enishira)公式HP
縁煌(enishira)オンラインショップ
※「縁煌」という名には、人や物、機会、場所との縁を煌(きら)めかせたいという思いが込められています。
「加賀依緑園」では今後も、月替わりで多彩な工芸・美術作品の展示販売を実施予定です。訪れるたびに新たな出会いをお楽しみいただける場として、皆様のご来園を心よりお待ちしております。

加賀依緑園
石川県加賀市山中温泉の中心に位置する「加賀依緑園」は、明治時代に建てられ、かつて老舗旅館「よしのや」の第2別荘として使用されていた歴史ある建物です。1947年には昭和天皇が滞在し、1963年には吉田 茂元首相が後継者に佐藤 栄作を指名した「山中会議」が開かれた場所としても有名で、多くの文人墨客や政財界の要人がこの地を訪れました。
迎賓館としての役割を果たしてきたこの建物は、2021年からの大規模改修を経て、2024年4月に新たな文化観光施設として生まれ変わりました。明治時代の近代和風建築の趣をそのままに、伝統的な和風建築技術を随所に活かし、歴史的価値を持つ建物が丁寧に修復されています。館内では、これまでの歴史に関する貴重な資料や装飾品が展示されているほか、ゆったりと庭園を眺めながら抹茶と和菓子を楽しめる喫茶ラウンジが設けられ、訪れる人々に和の優雅なひとときを提供しています。また、地元作家による伝統工芸品の展示・販売も行われており、伝統工芸ならではの手仕事の美しさや職人の技術を間近で感じることができます。
2024年4月には北陸新幹線の敦賀延伸が実現し、山中温泉へのアクセスが飛躍的に向上しました。これにより、観光客の増加が見込まれており、文化観光施設「加賀依緑園」は地域の新たな観光拠点としてますます注目を集めています。館内だけでなく、広大な庭園では四季折々の自然美も堪能でき、庭園散策を通して四季の移ろいを感じることができる点も魅力の一つです。
「加賀依緑園」は、歴史と文化、自然を体感できる総合的な施設として、訪れる人々に忘れられないひとときを提供しています。

加賀依緑園
■施設案内
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ラウンジ
本館1階のラウンジでは、加賀依緑園が800年にわたり歩んできた歴史に関する展示をしています。皇族関係者や文人など著名な宿泊者のご紹介をはじめ、記録に残されたエピソードもご覧いただけます。また、昭和天皇がご宿泊された際に使用された食器類など貴重な史料展示もあります。
・庭園
開館当初に遠州流庭園として建築物と庭が一体となった「庭屋一如」の考えのもと作られた庭園。令和の改修では、庭園デザイナー烏賀陽 百合氏の監修によって、敷地の傾斜を利用した水の流れをどこから見ても楽しめるようになりました。園内を巡り四季折々の美しさを楽しみながら、散策してみてはいかがでしょうか。

ラウンジ

庭園
・展示室
展示室では金唐革紙(読み:きんからかわかみ)を中心とした展示をしています。金唐革紙は、17世紀にオランダとの貿易によって輸入された革製品から着想を得て、日本で生まれた擬革紙です。明治期には一大輸出産業として栄えながらも昭和戦前に製造技術が一度途絶え、近年になり金唐紙研究所の長年の研究により復元に成功しました。
・菊の間・桐の間
かつて貴賓室と呼ばれていたこれらの部屋は、大正~昭和初期の建築を移設したもので、近代西洋建築の影響が色濃く残っています。なかでも壁に施された「金唐革紙」が目を惹くことでしょう。菊の間には当時の壁紙が今も残っており、また桐の間では金唐紙研究所によって復元された「金唐紙」が建設当時の輝きを伝えています。

幻の壁紙と呼ばれる「金唐革紙」
・御殿(御幸の間)
井波彫刻中興の祖・初代大島 五雲が設計し、高名な宮大工である天日仁 太郎が腕を振るった御殿には、作り手たちの技術が凝縮しています。部屋中央の大島氏が制作した欄間彫刻はもちろんのこと、琵琶棚の欅の一枚板には「群雲の月」と呼ばれる細やかな象嵌装飾を見てとることができます。

御殿(御幸の間)
・花月の棟
当館は多くの作家に愛された旅館でした。花月の棟は川端 康成が、さらに山手側にあった花筐の間には今 東光が、また少し下った春栄の間は吉川 英治が執筆のために長期滞在された記録やさまざまエピソードが残っています。なお、花管の間と春栄の間は老朽化のために現存していません。
・唐船の棟・茶室
かつて浴室があった部分は、改修で茶室に生まれ変わりました。京都市の裏千家家元の邸内にある「又隠」という茶室を参照し、内観もさることながら、屋根の一部にはこけら葺きを用いるなど外観の細やかな造作にもこだわっています。唐船の間では、金沢を拠点とするギャラリー「縁煌」による工芸の展示・販売を行っています。

「縁煌」による工芸の展示・販売

「縁煌」による工芸の展示・販売
■施設情報
施設名:加賀依緑園
営業時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
休館日:木曜(祝日の場合は営業)
住所:石川県加賀市山中温泉南町ロ87-1
駐車場:山中温泉菊の湯駐車場、またはこおろぎ橋駐車広場をご利用ください。
電話番号:0761-71-2683
入場料:一般600円、団体(20名様以上)490円
加賀依緑園 公式サイト
加賀依緑園 Instagram
株式会社リナシェンテは、「金沢まいもん寿司」を運営する株式会社エムアンドケイのグループ会社として、地域に根ざしたまちづくり事業を展開しています。公共施設の管理・運営やイベントプロデュースを通じて、地域社会の発展に寄与しています。理念に掲げる「ウェルビーイング経営」を基に、地域の歴史と文化を重視した観光拠点の開発にも取り組んでいます。実際に運営する施設には、石川県能美市の
「ウェルネスハウスSARAI」、福岡県嘉麻市の
「カホアルペ」、石川県加賀市の
「加賀依緑園」、石川県金沢市の
「La RINA」があり、これらの施設を通じて地域文化の発信や、訪れる人々に多様な体験機会を提供しています。
また、物販・EC事業では、ECショップ
「NOIE.」を運営し、地域特産品を活用した商品企画・開発・販売や、ふるさと納税商品を展開し、地域経済の活性化を図っています。私たちは、地域活性化や文化振興に貢献し、地域社会と共に成長することを目指しています。

株式会社リナシェンテ
代表者名:東海林 寿典
本社所在地:石川県金沢市八日市3-604
業種:まちづくり事業、物販・EC事業
設立:2015年10月
URL:
https://www.rina-m.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
ASMEDIA株式会社
担当:長坂紅翠香
電話番号:050-3204-0372
Eメール:info@asmedia-japan.com