金沢の金箔(きんぱく)メーカー「箔一」が4月10日にオープンしたコンセプトショップ「美かざり かなざわ あさの」(金沢市東山、TEL 076-252-0891)が、観光客などから注目を集めている。
1975(昭和50)年の創業以来、金沢箔工芸品を中心に、コスメ・食用金箔・菓子・建材など多岐にわたり商品を展開してきた同社。新たに手がける同店は「金箔だけでなく、広い意味での伝統工芸を身近に感じてほしい」と、「金沢の女性の毎日を美しく飾る『美かざり』」をコンセプトに展開する。伝統にはぐくまれた金沢女性が持つしなやかでりりしく、鮮やかな美意識を踏まえて厳選した商品をそろえる。古い街並みと昔の面影が残る金沢の「ひがし茶屋街」への出店で、地元の女性や観光客の需要を見込む。
店内に並ぶのは、伝統工芸の漆、金沢箔、加賀象嵌(ぞうがん)、蒔絵(まきえ)などを新しい感性でアレンジしたアクセサリーを中心に地元を拠点に活躍する作家の作品、アートフラワー、金沢景色の一筆書き封筒セット、ステーショナリー、生活雑貨など約1,000点。
「今後は伝統工芸の発信地として新たな商品を展開していくほか、2階を地元作家に開放し、ギャラリーや作家同士の交流の場として活用することも検討している」と同社企画部担当者。「観光地のひがし茶屋街に立地しているが、金沢女性に喜んでもらえるようなアクセサリーやインテリアグッズなど、ほかにはないオリジナル商品も多数そろえている。ぜひ一度足を運んでほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~18時。火曜定休。