金沢の日本料理店「杉の井」(金沢市清川町、TEL 076-243-2288)は3月1日から、料理人手製の甘味とお茶を座敷で味わうことができる「お三時」の提供を期間限定で始めた。
同店では、日本の風習である「お三時」を、西洋の「アフタヌーンティー」のように料理店で提供したいとの思いから企画。メニューは甘味とお茶で、くずきり、フルーツポンチ、焼きプリン、黒糖プリンの4種類の中から1種類、抹茶、ほうじ茶、煎茶(せんちゃ)の中から1種類を選ぶ。「杉の井名物」というくずきりは、吉野くずと沖縄産の黒糖を使い「つるりとした舌触りが特徴」(同店)。ほかの甘味も同店の手作りで、フルーツポンチのシロップやプリンの蒸し加減に料理人の円熟した技が生きているという。
同店は明治末期か大正年間に建てられた邸宅を使っており、書院づくりや茶室など座敷6部屋と大広間がある。来店客は趣のあるしつらえの座敷で、赤マツや紅梅、ソメイヨシノが彩る緑豊かな庭を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる。
越沢慶太社長は「日本料理店は敷居が高いと言う方もいるが、これを機会に気軽に訪れてもらいたい。日本料理の料理人が作ったスイーツを存分に堪能していただければ」と話す。
「お三時」の営業時間は14時~16時。料金は席料、奉仕料、消費税込みで1人1,000円。5月末日まで。同店では予約を推奨している。