白山ろくの地域資源の発掘とPRを目的にした「第1回白山ろくスイーツ試食会」が2月21日、白山市の研修施設「白山里」で開催された。主催は、白山ろくの尾口・吉野谷・鳥越・河内の4地区の農業者や観光事業者、地域づくりグループ、行政など10団体が連携して運営する「白山ろくぼたん鍋プロジェクト協議会」。
白山ろくでは現在、白山の豊かな水がはぐくむ米や山菜などの素材を生かしたオリジナル料理「白山百膳(はくさんひゃくぜん)」を各飲食店が打ち出しており、地域の観光資源として浸透している。スイーツ試食会はより若い女性層に向けて、白山ろくの食の魅力を発信する目的で開催したもの。とちもち、よもぎもちなど、昔ながらの和菓子から、そば茶プリン、干し柿紅茶ゼリー、おからのパウンドケーキなどの新メニューまで、地元の6店舗が地域の素材で作ったスイーツ12種類を一堂に集め、女性を中心にした市民モニター12人が試食を行った。
試食中は会場のあちこちから「おいしい」と華やいだ声が上がった。試食後に行われた意見交換では、「白山ろくに地元の素材を生かしたスイーツがこんなにたくさんのあるとは知らなかった」「地元の人の意気込みを感じる」「リピーターになりそう」などの感想とともに、「各店のスイーツがまとめて買える店があれば」「スイーツの背景にあるストーリーを前面に出してはどうか」などのアドバイスも寄せられた。モニターの意見は各店にフィードバックするほか、白山ろく全体をPRできるようなコンセプト作りや情報発信に生かしていくという。
同協議会の中山明設会長は「白山ろくに眠る知られざる名物スイーツをたくさんの人に知ってほしい」と話す。