金沢市役所前広場が彫刻公園に様変わり-金沢美大生の彫刻展

金沢市役所前広場で開催されている「PLAY STONE3」

金沢市役所前広場で開催されている「PLAY STONE3」

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 金沢市役所前広場で現在、金沢美大彫刻専攻石彫コースの学生8人の作品展「PLAY STONE3」が始まり、来場者や通行人らが子供や動物などを表現した石彫アート作品を楽しんでいる。

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 同コースの作品展は過去2回、屋内で開催されていたが、今回は、日ごろ芸術に触れていない人にも見てもらいたいとの思いから、まちなかに位置し、平日に多くの来庁者が訪れる市役所前広場を会場に選んだ。

 展示しているのは、白大理石で作られた「寒いと思い、手をこする小さな女の子」や、白御影石製の「雨合羽(あまがっぱ)を着た子供」「ゾウ」、黒大理石製の「棺(ひつぎ)」など、同コースの3年生から修士課程2年生までの8人が制作した13点。「手をこする小さな女の子」を制作した福永竜也さんは「できる限り雰囲気や細かい描写を大切に仕上げた。大理石は割れやすく、ひびも入りやすいので大変だった」と振り返る。「雨合羽を着た子供」の作者である米川久美子さんは「わざと憎らしい顔にした。何度も見た後、かわいいと思ってもらえればうれしい」と話す。

 「ゾウ」を出展した三浦雄介さんは「最初はシカを目指して彫っていたが、思った以上に石がとれたり、部分によってはとれなかったりで、自然とゾウの形になった」と制作の苦労を明かす。

 散歩などで会場を通りかかった人たちは、作品の前でゆっくりと足を止めて見入り、学生たちの思いや感性を感じ取っている様子がうかがえる。

 福永さんは「市役所前広場は歩いている人の目につく場所で、金沢21世紀美術館の来場者も流れて来てくれると考えている。大勢の人に来てもらいたい」と期待を寄せる。

 展示時間は9時~18時。入場無料。2月27日まで。

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