石川を代表する洋画家・高光一也さんコレクション展-金沢で開催

「初春展 高光の軌跡」の会場風景

「初春展 高光の軌跡」の会場風景

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 石川県を代表する洋画家で、1986(昭和61)年に79歳で他界した高光一也さんのコレクション品を集めた「初春展 高光の軌跡」が現在、高光記念館「直道(じきどう)」(金沢市北間町)で開催されている。

エジプトで製作された石板レリーフ

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 高光さんは金沢美大教授や石川県美術文化協会理事長を歴任し、地元・石川の美術界発展に大きく貢献した人物。晩年は日本芸術院会員となり、文化功労者にも選ばれた。

 同館では、これまでほとんど公開されていない高光さんの遺愛の品を通じて、生涯をかけて本物の芸術品を収集した氏の生きざまを知ってもらおうと、今回初めてコレクション展を企画した。

 展示しているのは、紀元前にエジプトで作られた石板レリーフや、「芸術の原点」とされるアフリカの先住民の手からなる木彫りのお面、馬頭(めず)の埴輪(はにわ)、室町時代の日本で凶作の折に豊作を祈って彫られた「阿弥陀如来 坐像」など国内外の美術品約60点。中でも、半数を占める「アフリカン・アート」は、トカゲとシカを組み合わせたり、猿の顔に角をつけたりと、ユニークなデザインのものが多く、高光さんも作品の想を得たという。そのほか、代々受け継がれている江戸時代のひな飾りなども並ぶ。

 ひがし茶屋街の芸妓をモデルにして描かれた「金沢の妓」(県立美術館所蔵)、光風会初入選作品となった「水兵」など、高光さんの作品も並べる。

 開催時間は10~17時。入場無料。2月21日まで。

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