金沢美術工芸大学が主催する「第20回 金沢現代彫刻展」が10月5日、金沢駅もてなしドーム地下広場、犀川緑地(犀川大橋~桜橋:中川除町側)、石川県中央公園、石川四高記念文化交流館を舞台に始まった。
同展は、金沢美術工芸大学彫刻専攻の学生・教員が主体となり、1981(昭和56)年に第1回展が開催された。以来、市民が気軽に立ち寄れる公園や公共施設を会場とすることで金沢市民に彫刻作品に親しんでもらうことを目的に、2年に1度開催されている。
今回は同大学彫刻専攻の学生、卒業生、教員107人と、全国12の美術系大学の学生、教員37人による作品を展示する。テーマは「フェルマータ」。バイオリンなどの楽譜でよく使われる音楽記号で、音符や休符を「それぞれが一番すてきに感じる長さに保って」という意味で用いられるという。フェルマータが付された部分は奏者の人柄や性格がよく表れることから、彫刻作品を通して鑑賞者にそれぞれの作り手らしさを感じ取ってほしいとの期待が込められている。
鑑賞自由(金沢駅もてなしドーム地下広場、石川四高記念館は入場時間に制限あり)。10月9日~11日は彫刻家の棚田康司さんを迎えて、記念講演と作品講評会が行われる。今月18日まで。