石川版NPOバンク設立準備会、里山で交流イベント-出資者と融資先結ぶ

内川地区の古民家を訪問した参加者ら

内川地区の古民家を訪問した参加者ら

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 金沢の山間部にある内川地区を訪れて里山の暮らしに触れるイベントが7月20日、石川県版NPOバンク設立を目指す「ピースバンクいしかわ設立準備会」が主催し開催された。

内川地区の畑を見学する参加者ら

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 NPOバンクは市民から出資を募り、環境や福祉、まちづくりなど社会性の高い事業を行う事業体に対して低利の融資を行う非営利金融。ピースバンクいしかわ設立準備会は、来年4月のNPOバンク設立を目指し、現在出資の募集と実験的な融資を行っている。

 同イベントは同準備会が内川産の有機野菜を使った料理を目玉とする飲食店「竹の四季」(金沢市片町2)に融資を決めたことを受けて、出資者と融資先をつなぐ取り組みの一環として企画したもの。当日は出資者ら8家族約20人が、内川地区新保町の築100年を超える古民家に住む山村巌さん夫妻を訪れ、畑の見学や地元産の野菜を使った伝統食を食べながら里山の暮らしについて語り合うなどして交流を深めた。

 同町は平均年齢75歳、世帯数10の典型的な限界集落。イベントに参加した30代の女性は、「実際に内川に足を運んだことで、里山の活性化につながる『竹の四季』をもっと応援したいという気持ちになった」と話す。同準備会では、「これからも出資者と融資先の交流の場を設けることで、地域活性化につながる新しいお金の流れを促していきたい」としている。

 9月には、同じく実験融資先である金沢市東山の髙木糀商店で糀を使った料理教室を開催する予定。

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