日本のドキュメンタリー5作品を上映-「家族」がテーマ-

「ありがとう」(伊勢真一監督)より

「ありがとう」(伊勢真一監督)より

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 シネモンド(金沢市香林坊2 「KOHRINBO 109」4階、TEL 076-220-5007)は5月12日~25日、「隔月刊ドキュメンタリー・シリーズvol.2【家族】」と題し、日本のドキュメンタリー映画5作品を上映する。

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 上映作品は、てんかんと知的なハンデを持つ姪っ子「奈緒ちゃん」が家族に育まれ家族を育んだ25年のアルバム「ありがとう」(伊勢真一監督。8歳から成人までを描き、毎日映画コンクール記録映画賞グランプリほか数々の賞を受賞した「奈緒ちゃん」(1995年)、「ぴぐれっと」(2002年)に続く第3作)、憎らしくも愛おしい。ベルリン国際映画祭 最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)ほか多数受賞した思想や価値観を超えた家族の絆やあたたかさ。愉快で壮絶な父娘のバトルの記録「Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン」(ヤン・ヨンヒ監督)、2005年ナント三大陸映画祭 ドキュメンタリー部門最高賞(金の気球賞)受賞ほか各国の映画祭で高い評価を得た、白血病の母の看病のため故郷に戻った娘が奇跡を信じてカメラに収めた“かけがえのない時間”を映像化した「チーズとうじ虫」(加藤治代監督)、祖母と彼女の思い出が染みついた家との別離の夏をとらえた「ツヒノスミカ」(山本起也監督)、香川・丸亀沖の瀬戸内海に浮かぶ 小さな島の小さな保育所を描いた「ボクラの島を忘れない」(多田亜佐美初監督作品)の5作品。

 「ドキュメンタリーというととっつきにくいため、テーマを絞って作品を集めた隔月刊ドキュメンタリー・シリーズの第2弾。今回は家族がテーマ。監督の個人的な映像でありながら、見終ると自分自身の家族のことを思い出させてくれる普遍的な魅力のある5作品を集めた。海外の映画祭でも多くの賞を受賞しているのもうなづける」(シネモンド小林央子さん)という。

 「“ありがとうって言って”が口癖の奈緒ちゃん。病気があっても元気で優しい奈緒ちゃんを中心に、育み育まれてきた家族の在り方は、きっと観客一人一人にも“しあわせ”をメッセージしてくれるにちがいありません。みんなが心の底から“ありがとう”って言い合える世界になるといい」と伊勢真一監督はいう。

 初日は、12時45分からの「チーズとうじ虫」上映後に加藤治代監督が、15時15分からの「ありがとう」上映後に伊勢真一監督が、それぞれ舞台挨拶を行う。同日18時30分からは柿木畠のジャズ喫茶「もっきりや」(TEL 076-231-0096)で懇親会や特別上映会も開催予定。参加費は500円+ドリンク代。

シネモンドもっきりや

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