景色盆栽と家具のコーディネートを提案-金沢のギャラリーで企画展

会場を訪れた小林健二さん(右)とSHIMOO DESIGNの下尾さん夫妻

会場を訪れた小林健二さん(右)とSHIMOO DESIGNの下尾さん夫妻

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 植物を楽しむ暮らしを提案する企画展「植物のうつわ」が5月22日、G-WING’Sギャラリー(金沢市松寺町、TEL 076-238-0788)で始まり、景色盆栽と家具による新感覚のしつらいが訪れる人々の目を引き付けている。

小林健二さんによる景色盆栽とSHIMOO DESIGNの家具のコラボレーション

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 同ギャラリーを運営する四緑園(同)は、観葉植物のリースを手がけ、植物による「潤いのある空間づくり」に取り組んでいる。同展は、「植物を楽しむ」という枠組みを「うつわ」と称し、インテリアグリーンとそれを彩る品々が生み出す豊かな暮らしを提案。景色盆栽の小林健二さんと富山市の家具作家ユニットSHIMOO DESIGNによるコラボレーション展(5月26日まで)、珠洲焼の篠原敬さんと九谷焼の上出惠悟さんによるコントラスト展(同28日~6月1日)の2部構成で展開する。

 小林さんは「景色盆栽」というジャンルを確立し、現代生活に合ったシンプルでモダンな盆栽を創作する。SHIMOO DESIGNは下尾和彦さんと下尾さおりさんによる作家ユニットで「潔く合理的で美しい」家具をデザイン・製作。会場では、景色盆栽の若い樹木が生み出すラインと年輪を重ねた樹木の木目を生かした大小の家具が互いを引き立て合っている。下尾さん夫妻によると、展示作品はタモなど5種類の木を使い、中には小林さんの作品からインスピレーションを得て製作した景色盆栽用の台もあるという。

 「下尾さんの家具が領域を作ることで、盆栽の表情も変わる。盆栽は、植物との駆け引き。植物という生き物に人という自然が入ることで究極の自然になっていく。一つひとつの個性を知り、枝ぶりや葉のつき加減を導いていくことで程よいバランスが成り立つ。植物との付き合いは人と似ていて、相手によって付き合い方も変わる。相手を観察し、その時々に応じて相手の思いを察することが大切。景色盆栽の手入れをするひとときを生活の中に取り入れることで、心豊かな日々を送ることができると思う」(小林さん)。

 四緑園では、景色盆栽購入後も手入れに関するアドバイスも行う。開廊時間は10時~17 時。

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