
旧型の新幹線検査用車両「ドクターイエロー」がトレインパーク白山(白山市宮保町)に移設され、6月20日から一般公開が始まった。
「ドクターイエロー」は走行しながら線路や電線などを検査する特殊車両で、呼び名は車体が黄色に塗られていることにちなむ。一般公開された「T3編成」は、JR西日本が保有する1979(昭和54)年製の0系新幹線をベースにした車両で、引退後は2011(平成23)年からJR東海「リニア・鉄道館」(名古屋市)が借り受け展示してきた。1月に引退した「T4編成」との置き換えで返却になり、同施設で公開することになった。
「トレインパーク白山」は2024年3月にオープンした北陸新幹線・白山総合車両所に隣接した体験型施設「白山市立高速鉄道ビジターセンター」の愛称。返却になったドクターイエローは屋根付きの屋外スペースに展示し、無料で外観を見ることができる。車両内部は非公開。館内のエントランスに併設する「観光情報おみやげエリア」ではドクターイエローを記念した限定Tシャツやおもちゃなどのグッズを販売する。
トレインパーク白山・センター長の小山一徹さんは「一般公開から1週間ほどたつが、以前の倍くらいの来訪者がある。『リニア・鉄道館』に設置してあった時からのファンが名古屋から見に来てくれたこともある。展示の目玉が増えたのはうれしい。子どもも楽しめる施設なので、夏休みに遊びに来てもらえれば」と話す。
開館時間は9時~17時。館内には有料ゾーンもある。水曜定休。