「石川県立音楽堂」(金沢市昭和町)の「音楽堂マルシェ」に9月7日・8日の2日間、キッチンカー「輪島朝市.kitchen(ドットキッチン)」が出店した。
出店したのは輪島朝市の事業者らが運営する「出張輪島朝市」。被災した能登の事業者に無償で販売スペースを提供する「音楽堂マルシェ」に9月1日から物販ブースを出店している。新たにキッチンカーでフード販売を始めた。
販売するのは、あごだしを使ったスパイスカレーに干し甘エビをトッピングした「能登シーフードカレー」(900円)、ホタルイカや干しホタテをのせた「能登海鮮チャウダー」(700円)、サバやサワラの干物をのせた「朝市干物のオープンサンド」(500円)など。輪島朝市で取り扱う干物や調味料を使う。食材は物販ブースで販売する。
キッチンカー販売の指導やメニュー開発は、県内外で移動式カフェなどを展開する「百年珈琲(コーヒー)」(寺地2)が協力。同社プロデューサーの石田政久さんは「出張輪島朝市の目的は、能登の食材の消費や認知を広げること。物販だけでなく、実際に輪島朝市の食材を使ったメニューを提供することで、商品を知ってもらったり購入したりするきっかけになれば。金沢市内などで避難生活を送る輪島の人に新しいビジネスモデルとして活用してもらいたい」と話す。
「石川県立音楽堂」館長で珠洲市出身の表正人さんは、地元の人にも観光客にも電車の待ち時間に利用してもらえれば」と呼びかける。
営業時間は11時~14時(物販は10時~17時)。次回出店日は9月21日~29日。