医美同源デザインアワード受賞作品のプレゼンテーションが3月12日、ITビジネスプラザ武蔵(金沢市武蔵町)で行われた。主催は菊池誠22世紀医美支援事業団(駅西本町6丁目)
同アワードは「入院生活を豊かにするデザイン」をテーマに作品を募集。当日は、国内外121点の応募作品から選ばれた大賞1点と部門別最優秀賞2点の受賞者が登壇して作品を解説した。
金沢美術工芸大学大学院を今月卒業する金丸侑平さんは提案したプロダクト「G×R (Gamification × Rehabilitation)」が大賞に選ばれた。脳卒中による片まひ患者のリハビリをゲームの要素を取り入れて効率的に行うプロダクトで、画面に映し出された映像を見ながらセンサーなどを組み込んだ機器を操作して楽しみながら脳と体に刺激を与えるというアイデア。金丸さんは「リハビリの現場を観察して患者の主体性やモチベーションが重要だと感じ、健常者でも楽しめるくらいのゲーム性を検証しながら開発した」と解説した。
アワード審査員の一人でプロダクトデザイナーの荒井利春さんは「従来のリハビリは単調な動作の繰り返しが多くて楽しくない。この作品は現場を知ることで気付を得た素晴らしい提案で、医療現場を大きく変える可能性を感じた」と話す。