開業から10年目を迎える金沢 彩の庭ホテル(金沢市長田)が3月1日、能登半島地震復興支援に関わる取り組みの説明会を行った。
同ホテルは能登と連携したさまざまな観光プロジェクトを推進してきた縁もあって、被災地である輪島市の高校生を2次避難所として受け入れた。同ホテルの高田恒平さんは「今後もグループ会社として、能登はもちろん北陸地域の商品を食べて飲んで買ってもらう機会をつくって応援していく」と話す。エバー航空(台湾)と連携して、売り上げの一部を復興支援として日本赤十字社に寄付する宿泊プランを用意するなど、インバウンドの観光客にも北陸支援をアピールしていくという。
土産売り場を新設して金沢や能登の企業とコラボレーションした商品をオリジナルブランドとして販売。その一つにハイディワイナリー(輪島市門前町)の製品でワインに使われるブドウ品種を使った赤ぶどうジュースがある。
同ワイナリーは能登でブドウ栽培からワイン醸造、ワイン販売やレストラン経営まで、全ての産業分野を地元で連携させる6次産業経営を行っている。今回の地震で畑は地割れができるなど大きな被害があり、ワイン醸造施設も損傷、レストラン棟は全壊した。社長の高作正樹さんは「決して諦めない。今は支援される立場だが、いつか必要とされる存在になりたい」と復興に向けた意気込みを語った。