加賀野菜の中でも希少な「金沢せり」と「二塚からしな」をPRするため、金沢市内の飲食店10店舗でオリジナルメニューの提供を2月1日、期間限定で始めた。
Pizzeria e Trattoria 「Da Take 片町きらら店」のピッツア
15品目ある加賀野菜の中でも、生産者と生産量の少ない6品目を「加賀野菜レアベジ」と位置付けPRする同企画。その中でも旬を迎えている「金沢せり」と「二塚からしな」にフォーカスした。市農産物ブランド協会が主催、人気飲食店と協力しオリジナルメニューを提供する。
「飲食店で消費が増えないから生産量を増やせない」という生産者と、「出荷量が少なく入荷が安定しないから扱いづらい」という飲食店の声から、マッチングを図り食材の魅力発信と消費拡大を狙う。認知度も低く生産量も少ない2品目だが、同イベントに十分足りる量を確保した。
店舗の選定においては和洋中でジャンルのバランスを取り、調味料的に使われることが多い同食材を単品で提供するなどを基準とした。「もっぱら調味料的な使い方をされるが、その分幅広い料理で使うことができ、料理の味を引き立てる」との観点で野菜ソムリエの小川美樹子さんと和多利智絵さんが監修した。
参加する飲食店はいずれも市内の人気店。「中国料理 麟」(寺町、TEL 076-247-0332)では「ずわい蟹と金沢せりのあんかけチャーハン」(コース内で提供)、「Pizzeria e Trattoria Da Take 片町きらら店」(片町、TEL 076-213-5185)では「生ハムと二塚からしなのピッッツァ」(1,500円)、「四十萬谷本舗」(弥生、TEL 076-241-3122)では、「山いも醤油漬けと金沢せりの肉巻き」(1,500円)などオリジナルメニューを考案した。
市農林水産振興課の田村和也さんは「希少な加賀野菜を人気店でお楽しみいただけるフェスタです。冬の今でしか味わえない旬の味覚をぜひ楽しんでほしい」と話す。
2月28日まで。