加賀野菜を使い和・洋の料理人が対決-都市ガスPRイベントで

加賀野菜料理対決の様子

加賀野菜料理対決の様子

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 最新ガスコンロを使った「加賀野菜料理対決」が10月30日、香林坊大和(金沢市香林坊1)で開催され、プロの料理人の華麗な技術を間近に見ようと多くの人が詰めかけた。

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 同イベントは、金沢市企業局「2008都市ガス展」のオープニングイベントとして実施したもので、炎の料理人として知られる金沢の加賀懐石料亭「つる幸」(高岡町)料理長の河田康雄さんと、フレンチのスペシャリスト「レストランMEGU」(窪)の田中義昭さんが、加賀野菜をふんだんに使った和と洋の料理を観客の目の前で披露した。制限時間1時間で3品の料理6人前を一般家庭用のガスコンロで作るという条件の下、大型のストップウオッチを背に両料理人が加賀野菜と格闘した。

 河田さんは伝説の料理番組「料理の鉄人」で道場六三郎さんと「あんこう対決」を経験した有名料理人。「源助大根」を器に能登のマツタケとフカヒレを使った加賀料理の「治部煮」や、「五郎島金時」とアワビを土鍋で炊き込んだご飯などを手際よく仕上げた。田中さんは有名ホテルの総料理長を務めた後、有機野菜など食材を厳選したフレンチで人気を集めるレストランのオーナーシェフ。「加賀レンコン」とエビなどをペースト状に形取ったものにカニと「金時草(きんじそう)」のチップをトッピングした。また、黒毛和牛のソテーに「ツルマメ」など加賀野菜のフリットをのせ、ソースには味噌ベースとユズとバターを合わせた2種を添えるなど、和風にアレンジした繊細な料理に仕上げた。

 1時間の調理中、観客が息をのむように料理人の手元に注目する中、次第に豊かな香りに包まれた。完成後、観客の中から試食希望の8人が選ばれ出来立ての料理に舌鼓を打った。試食した主婦は「加賀野菜は煮たり天ぷらにしたりと家庭でも使うが、プロのシェフの料理は見た目も美しく、味付けもひと味違う。家庭用のガスコンロでこんな味ができるなら試してみたい」と感想を語った。対決として行われたイベントだが、料理のジャンルが違うことで勝敗はつけなかった。

 同展は「愛のある料理」をテーマに、「都市ガス歴史展」を併設し、期間中はブログで有名な「料理家『こうちゃん』の幸せ簡単クッキング」や、俳優・辰巳琢郎さんと石川県のカリスマパティシエの辻口博啓さんのトークショーなど盛りだくさんなイベントを開催する。

 「2008都市ガス展」開場時間10時~19時(最終日は18時まで)。11月4日まで。

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