イギリスを中心にヨーロッパ各国と日本のアンティーク家具と雑貨を扱うショップ「Antiques Balloon(アンティークス・バルーン)」(金沢市百坂町、TEL 076-225-3797)が9月15日、内灘町から金沢市百坂町に移転オープンした。
以前、海外に在住していたオーナー夫妻が、有名無名に関わらず各地のアンティークショップやオークション会場、のみの市などで目利きし買い付けた商品は「Antiques & Collectable(年代を経てそれぞれに品格や味がある家具や装飾品の意)」が中心。1890年代のイギリス製ライティングビューロー(107,000円)、1930年代のイギリス製「プチポワン」の手鏡(8,800円)、1940年代のノルウェー製「フィジオ」の陶磁器(エッグカップ1,500円~)など、どこか懐かしさと温かみを感じる家具や雑貨が所狭しと並び、年代を経て使い込まれた味わい深い商品を多数扱っている。
もともと飲食業を営んでいたオーナー夫妻はオーストラリアの魅力に引かれパースに移住。それをきっかけに、もともとの骨董好きが高じて各国のアンティークを集めて回った。オーナーの倉坂洋子さんは「年代を経た商品だけに良品とは言い切れないものも当然あるが、商品にほれ込む強い思いを伝えることで、アンティークの良さが分かる人の手に渡ってくれれば」と話す。
店名の「Balloon(風船)」は、倉坂さんがオーストラリアの街角で見つけたかわいい看板を見て決めたという。緑豊かで閑静な住宅地の自宅に併設された同店は、オーナー夫妻が自ら外壁を手作業で貼り付けるなどして、温もりと味わいのある外観に仕上げた。今後、裏手の山を借景にカフェスペースを作る計画もあるという。
営業時間は13時~17時。金曜・土曜・日曜定休(予約があれば営業)。