チェコの現代アーティスト、ペトル・ニクルさんの作品展が12月15日、金沢・香林坊のギャラリーショップ「SKLo(スクロ)」(金沢市香林坊2、TEL 076-224-6785)で始まった。
主催する「SKLO」は、チェコやドイツで買い付けたアンティークを販売するショップ「SKLO room accessories」(香林坊2)を営む。さまざまな出会いの中で魅力を感じた物や人を紹介するため、今秋、同店の並びに新たに「SKLo」をオープンした。アーティストが作品で表現するのと同じように、食に携わる人が食を通して表現する場として、キッチンスペースを設けているのが特徴。
ニクルさんは1990年代から活動を始め、絵画、詩、音楽、パフォーマンスなど多彩なジャンルで独創的な表現を続けている。今回は、リトグラフやシルクスクリーンなどのイラストレーション、今夏、来日した際に「チェコセンター東京」で行われたライブペインティング作品「足跡」、アートブックとしても楽しめる絵本などを展示、販売する。「足跡」は、虫に見立てた手作りの機械のおもちゃを動かして、和紙に墨で描いたユニークな作品。
関連イベントとして23日、チェコ料理店「DUB」(片町2)によるチェコ式のクリスマスフードとワインを提供する。チェコではクリスマスにコイ料理を食べる習慣があり、コイのスープを振る舞う予定だという(15時~19時。有料、予約不要)。
オーナーの塚本美樹さんは「ニクルさんの作品はユーモアのある世界観が魅力。チェコやアンティーク、アートやデザインに興味のある方に足を運んでもらいたい」と話す。「チェコの風土や気質は金沢とよく似ている。作品や料理を通してチェコを身近に感じていただければ」とも。
開催時間は11時~19時。水曜定休。入場無料。12月30日まで。