金沢市民の台所で観光コースとしても有名な「近江町市場」で8月21日から「夏休み子供まつり」が始まり、残暑の中に行く夏を惜しんで買い物客が足を止めて楽しんでいる。
期間中、すいかの種飛ばし大会やヨーヨー釣り、わた菓子、冷やし白玉ぜんざいなどの販売が行われているが、参加無料のスイカの種飛ばし大会では、的の当たり部分に種が入れば景品(鉛筆1本)がもらえるとあり、子どもたちは真剣な顔でチャレンジ。後には甘いすいかに満足気だった。
同23日には「氷の彫刻」の実演が行われ、縦120センチ×横60センチ×厚さ30センチの氷から専用の氷の彫刻刀を使って造形が行われる。実演するのは「ガーデンホテル金沢」福田喜義さん、「ホテル金沢」高野清さん、「金沢国際ホテル」八田直義さんの3人のシェフで、それぞれ「オブジェ」「鳳凰」「海」などのテーマに取り組むという。
同イベントは「近江町商店街」が独自に企画したもので、「このような小規模な企画をこまめに絶やさず開催することで、単なる物売りの空間の市場にエンターテインメント性と回遊性を持たせることを狙った」と同市場商店街振興組合の小林さん。
さらに同イベントには、市や国が支援する「金沢市シルバー人材センター」からスタッフが応援で参加し、今回も3人が切り盛りしている。高齢者の生きがいを高めながら、地域の活性化にも貢献する活動にもなっているという。
実演場所は「上近江町通り消費者会館前」など3カ所。開始時間は11時。彫刻は溶けるまで展示する。
近江町市場
金沢市シルバー人材センター