金沢・尾山神社の近くに「大正ロマン」をテーマにしたアンティーク着物レンタル店「はれまロマン」(金沢市尾山町、TEL 076-221-3331)がオープンして1カ月がたった。
【パノラマVR】尾山神社の近くにオープンした「はれまロマン」
店長の清水三晴さんは長年、スタジオの着付け師として結婚式や成人式などの着付けを手掛けてきたが、「苦しいから早く脱ぎたい」「汚れるから遊べない」と着物について堅苦しく捉えている人が多く、「もっと自由な発想で着てもらいたい」と、気軽に着物が楽しめるレンタル店を開業することにしたという。
大正時代、西洋の文化が入ってきたことで、かわいくてポップな着物を普段着として楽しむ「大正ロマン」と呼ばれるファッションが流行。中でも当時人気を集めたのが、色鮮やかで斬新なデザインの「銘仙」の着物だという。清水さんは、ロマンあふれる時代の着物を現代の女性たちにも楽しんでもらおうと、銘仙をはじめとした当時のアンティーク着物を中心にレンタルすることにしたという。
大正ロマンを象徴するのが、金沢にも縁の深い画家・詩人の竹久夢二。美人画で知られる夢二だが、イラストレーター、デザイナーとして現代の「かわいい」に通じる作品も数多く残している。同店では夢二の世界をイメージし、大正時代の雑誌風の記念撮影ができるスペースも設けた。
レンタルプランは、気軽に着物が楽しめる「お手軽パック」(3,900円)、アンティーク着物も楽しめる「はれまパック」(4,500円)、屋外撮影をセットにした「プチロケぷらん」(8,000円)、2人で楽しむ「カップルパック」(2人=9,000円)などを用意する(全て税別)。屋外撮影できる場所は、尾山神社、しいのき迎賓館、兼六園など。
清水さんは「乙女心がときめくようなアンティーク着物をそろえた。バッグやファーなど小物の貸し出し、ヘアセットなどもあるので、トータルコーディネートして『大正ロマン』を楽しんでもらえたら」と来店を呼び掛ける。
営業時間は9時30分~17時。