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金沢で「夢二の愛した金沢・湯涌」展 竹久夢二湯涌滞在100年を記念、新グッズも

竹久夢二湯涌滞在100年を記念した新グッズ「夢かざり」

竹久夢二湯涌滞在100年を記念した新グッズ「夢かざり」

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 金沢市の観光地・湯涌温泉総湯近くの「金沢湯涌夢二館」(金沢市湯涌町、TEL 076-235-1112)で現在、「夢二の愛した金沢・湯涌」展が開催されている。

【パノラマVR】金沢湯涌夢二館で開催中の「夢二の愛した金沢・湯涌」展

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 同館は2000年に詩人画家・竹久夢二ゆかりの地として知られる湯涌に開館。代表作「夢二式美人画」のモデルでもある妻・岸たまきの出身地・金沢との関わりや、交流のあった芸術家、取り巻く女性たちなどに焦点を当てることで、夢二の人間性や芸術性を浮き彫りにした展示にこだわっている。

 竹久夢二は1917(大正6)年の秋に、恋人の笠井彦乃と共に湯涌温泉に3週間ほど滞在した。湯涌を思い出深い特別な場所として、「アトリエを建てたい」とまで言ったという。同展は夢二湯涌滞在100年を記念し、湯涌で描いた作品や、金沢在住の方々が愛蔵する「新発見的」作品を展示。交流のあった石川県在住の人々とやりとりした書簡や名刺、県内の個人蔵で初公開となる二曲一雙(にきょくいっそう)のびょうぶ「投扇興(とうせんきょう)」なども並ぶ。

 同展の開催に合わせて、同館では新ミュージアムグッズを発売する。若い女性をターゲットに定め、気軽に夢二の作品に触れるグッズの製作を目指し、金沢近郊の女子大学生からなる学生団体「かなざわ娘」に協力を依頼。作品のカバーや見返しなどに夢二が描いたデザインの中から「かなざわ娘」が5点を選び、髪を結ぶ以外にもさまざまな用途があるヘアゴム「夢かざり」の開発を決めた。デザイン部分はJR金沢駅などに「九谷焼ガチャガチャ」を設置し話題を呼んだ「九谷陶泉」(小松市河田町)が九谷焼で製作する。

 同館学芸員の川瀬千尋さんは「今年は竹久夢二湯涌滞在100年、来年は湯涌温泉開湯1300年を迎える。この記念すべき年に、大正ロマンを象徴する夢二のデザインの魅力を新たなミュージアムグッズを通じ、若い女性を中心に広く知っていただきたいと考えた。夢二の新たなファンとして、多くの方に金沢湯涌夢二館に足を運んでいただければ」と話す。

 開館時間は9時~17時30分。観覧料は一般・大学生=300円、65歳以上=200円、高校生以下無料。12月10日まで。

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