盤水社(金沢市彦三町1)が発行する学校配布型キャリア教育支援マガジン「さくらノート」が5月で創刊1周年を迎え、今月金沢版からエリアを拡大して「さくらノートVol.7石川県版」を新創刊した。
同誌は毎号、地域で働くいろいろな職業の10人以上が登場し、仕事から得られる喜びや苦労、職業観などを紹介している。華やかな職業ばかりで現実味が薄くならないように考慮し、地域からの情報発信という点を重視した。
同誌の企画にあたって代表の中山さんは「大人による犯罪や事件が多い中、身近な大人が子どもたちの尊敬の対象にならなければいけない、頑張って仕事をしている大人たちの後姿を子どもたちに見せたいという思いを込めた」という。「職業観の育成に役立てば」とも。
新創刊した石川県版は、県内の中学校と高校152校に無料で配布しており、発行部数は4万部で発行は隔月。総合学習のテキストとして活用している学校もあるという。同様のフリーマガジンは全国で初。フリーペーパーのように広告費などを収入源にしているわけではなく、子どもたちの職業観の育成という考えに賛同した企業や団体から会員制で会費を集めている。
同社は、昨年行われた第1回革新的ベンチャービジネスプランコンテスト(石県産業創出支援機構主催)で入賞。同機構より、革新的ベンチャー企業創出育成支援事業認定を受けている。