金沢の近江町市場近くに5月1日、外国人向けに英語対応する料理教室「クッキングスタジオ 金澤さろん」(金沢市武蔵町、TEL 090-9445-5473)がオープンした。
【パノラマVR】武蔵町にオープンした英語対応の料理教室「クッキングスタジオ 金澤さろん」
横浜市出身の青木萌さんが代表を務める同教室。築115年の2階建て町家を改装し、約15坪の1階部分を教室として使用する。調理作業と食事用に使う大きなテーブルをメインに配し、畳敷きの間ではウエルカムドリンクとしてお茶を振る舞う。
青木さんは高校時代、ニュージーランドに留学した後に地元横浜で就職した。留学時代に懇意にしていた留学支援財団のオーナーが金沢に移住したことを機に石川に度々訪れるうち、食や人などに魅了され自身も金沢への移住を決めたという。昔から食への関心が高かったという青木さんは「石川では普通のスーパーでも朝捕れの魚も売っていることに驚き、発酵食文化にも関心を持った」と話す。
金沢を訪れる外国人から「郷土料理など味わったが、料理体験もしてみたい」という声を受け同教室の開設を計画し、発酵食品をテーマに外国人が自国に帰ってからも作れるレシピを考案する。食材や調味料はできる限り県産・国産と無添加にこだわり、塩・砂糖の代わりに塩こうじと甘酒を使う。
教室はランチ(11時~13時)とディナー(17時~20時30分)の1日2回。調理実習後、食事をしながらコミュニケーションの時間を設け、メニューは季節に応じて入れ替える。メニュー例として、こうじみそ漬け豚肉の巻きずし、みそ汁、こうじだし巻き卵、酒かす漬けゆで卵、こうじドレッシングサラダ、こうじ漬け白身魚のねぎ蒸し、酒かすクルミあえ、豆腐こうじマヨネーズあえ、特製最中とお茶など。青木さんは「石川の食文化と発酵食の素晴らしさを楽しみながら体験してほしい」と話す。
料金は、ランチ=3,200円、ディナー=6,800円(税別、材料費込み、アルコールの注文は別途料金)。定員は1コース6人までだが、グループ参加では8人まで対応する。解説は英語のみ。