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石川県立伝統産業工芸館で「KOGEI MATSURI」 若手伝統工芸作家の作品中心に

春をテーマにした異業種コラボギフトボックス

春をテーマにした異業種コラボギフトボックス

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 金沢の観光地・兼六園に隣接する「石川県立伝統産業工芸館」(金沢市兼六町1、TEL 076-262-2020)で3月10日、企画展「KOGEI MATSURI」が始まった。

【パノラマVR】「KOGEI MATSURI」が開催中の「石川県立伝統産業工芸館」

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 九谷焼・加賀友禅・牛首紬(うしくびつむぎ)・加賀繍(かがぬい)・輪島塗・山中漆器・金沢仏壇・和紙・珠洲焼・能登上布(のとじょうふ)・加賀水引の11業種22組が出品され、作品数は850点を超える。同館の金津史佳さんは「今回は若手作家の作品を中心に、伝統工芸を身近に感じてもらうことを目指した。多くの方に気軽に作品を手に取ってもらえるよう、小物や低価格のものをそろえ、説明もあえてざっくりと、分かりやすさを意識している」と話す。

 同館1階の無料展示スペースでは上下に分かれた展示棚を使い、下段に業種ごとの作品を、上段に異業種と組み合わせ、普段使いに合わせた使用方法を提案している。「春」をテーマにセレクトした複数作家の作品を、一つ一つデザインの違う加賀水引が付いたオリジナルギフトボックスに入れて販売。ボックスのみ(648円~)でも販売し、自由に好きな作品を組み合わせることも可能。2階の有料展示スペースでは、各業種の工房風景や製作工程などをパネルや映像作品で紹介している。

 「ミニ仏壇」などを出品する金沢仏壇青年部の齊藤美知代さんは「伝統工芸といっても、近年はスタイリッシュなものや日常でも使いやすいものなど、今の時代に寄り添った作品も多い。一方で、どの作品も根底にはしっかりと伝統技術が受け継がれており、この機会に手仕事の良さを感じていただければ」と来場を呼び掛ける。

 26日には藍染め作家・引田朋美さんによるワークショップ「素材に触れてみよう!糸紡ぎ体験」を開催。開催時間は10時~15時(12時~13時は休止)。材料費=700円。

 開館時間は9時~17時(同展最終日は15時まで)。木曜休館。入館料は、2階有料ゾーンのみ大人=260円(65歳以上200円)、小人(17歳以下)=100円。4月10日まで。

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