金沢の中心地・柿木畠に8月2日にオープン予定の「ロックの殿堂ミュージアムジャパン」(金沢市広坂)の一部が6月9日「ロックの日」、ソフトオープンした。
【パノラマVR】金沢・柿木畠「うつのみや」跡にオープンした「ロックの殿堂ミュージアムジャパン」
老舗書店「うつのみや」の移転に伴う跡地に、「ジャパン・ミュージック・ミュージアム」(東京都渋谷区)が開く同館。ロック界に功績を残すミュージシャンやプロデューサーの記録を展示するアメリカの博物館「ロックの殿堂」(オハイオ州クリーブランド)とライセンス契約を結び、日本で初めて開館する。
「日本での初開館は文化都市でと考えていた」と話すのは、金沢出身で同社社長の西坂正造さん。兼六園や金沢21世紀美術館などからほど近く、観光客の流れを取り込む狙いも。地下1階~地上4階、各フロア面積は約120坪。先行オープンしたのは1階と4階部分で、1階はショップスペースとし、4階では企画展を行う。
ショップスペースでは、ニューヨークやロンドンから直輸入したTシャツやポスター、トートバッグ、マグカップなど「レアなグッズ」を販売するほか、同館オリジナル商品として名曲の歌詞などをモチーフにデザインした「Song-Tシャツ」も用意する。今後はグラウンドオープンに向け、金沢ならではの土産物やロックに特化したクレーンゲーム機などを導入し、1階部分だけでも時間を過ごせるフロアを目指す。
4階では現在、企画展「1000 GUITARS 2016」を開催。金沢工業大学のPMC(ポピュラー・ミュージック・コレクション)とコラボし、ギターがデザインされた1000枚のレコードジャケットを1950年代から年代順に展示し、イーグルスのメンバー全員のサイン入りギターはロックファンの注目を集める。
グラウンドオープンでは、地下1階にロックカフェとフィルムコンサート会場、2階は今年殿堂入りしたシカゴ、ディープ・パープルなどを含む全205のアーティストや過去30年のロックの殿堂授賞式の歴史などを紹介、3階は殿堂入り以外と日本のアーティストを楽器や衣装などと共に紹介する予定。
営業時間は、4階=10時~18時、1階=10時~19時。水曜定休。企画展は7月31日まで。