犀川大橋詰めにあるギャラリー「ガレリアポンテ」(金沢市野町1、TEL 076-244-6229)で現在、禅語をテーマにした書家・国分佳代さんの作品展が開催されている。
2年ごとに同ギャラリーで開かれている国分さんの作品展。今回は、近代の金沢が生んだ、西田幾多郎、鈴木大拙という禅文化にゆかりが深いこの土地を背景に、さまざまな禅語を、新しい感覚ののびやかな書体で表現している。
東京在住で金沢出身の国分さんは、18歳で初めて書道を習い、金沢でOLの傍ら筆文字制作を請け負い始め、東京に居を移してからも日本酒や店舗ロゴ、書籍題字などさまざまな商品の筆文字を手掛けながら、書の教室も開講。生徒の中には鈴木大拙の孫もいるという。
1月11日には「円相」を描くワークショップが開かれ、参加者は国分さんの指導の下、本格的な和紙を張ったパネルに、各自が思い思いの円を描いた後、国分さんに落款(らっかん)を押してもらい、その出来栄えを楽しんだ。
同ギャラリー店主の本山陽子さんは「今回は国分さんらしい、のびやかでしなやかな筆表現による、禅語の新しい雰囲気を味わっていただけたら」といい、「作家の作品を展示するだけでなく、今後も鑑賞者が参加・体験できるようなアクティビティを企画していきたい」と話す。
開催時間は11時~18時。水曜定休。今月24日まで。