カレー専門店「カレーのチャンピオン」(野々市市高橋町、TEL 076-248-9558)が9月1日、レトルトカレー「チャンピオンカレー ~1961年のレシピ~」を発売する。
同社は、前身となる1961(昭和36)年創業の「洋食のタナカ」の味を受け継ぐカレー専門店。石川県内に16店、全国に45店を展開する。近年全国的に人気となっている「金沢カレー」の発祥の店として知られている。
新商品「チャンピオンカレー ~1961年のレシピ~(甘口・辛口)」(各400円、税別)は、月間3万食を売り上げるという同店のレトルトカレーの味とパッケージをリニューアルしたもの。高温・高圧で殺菌を行うレトルトカレーの特性上、これまで仕方のなかったスパイス成分の揮発を、製法の見直しにより改善し「店で食べるようなうまみと辛みが感じられ、後を引くスパイス感が再現されている」(同社)。同商品の甘口は、「チャンカレ」としての甘口カレーを再定義するべく、ゼロから開発を行ったという。
パッケージには、先代・田中吉和さんが創業時代に使用していたレシピノートの写真を用い、「金沢カレー」の原点となったレシピを守り続ける同店の味へのこだわりを込めた。
同社の南恵太常務は「これまでも全国のデパートやスーパーなどでレトルトカレーの取り扱いがあったが、スポット的なものが多く定番採用が難しかった。リニューアルに伴い、店のルーツを大切にした原点回帰の商品を目指し、新たに商品開発を行った」と開発の経緯を話す。
南さんは「レトルト食品に強いパートナーとの提携により、従来品よりも店の味に近い『チャンカレ』常連客にも満足いただけるレトルトカレーができた。今後はこの商品をベースにバリエーション展開などを検討し、外販部門を強化していきたい」と意気込む。
全国のスーパーやデパート、ドラッグストアのほか、同社の通販サイトでも販売を予定。