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金沢・近江町市場に市場屋台「夜市」 市民の台所の新しい魅力に

提供する海鮮焼きや刺し身盛り合わせ

提供する海鮮焼きや刺し身盛り合わせ

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 金沢の近江町市場内に7月10日、「市場屋台 夜市」(金沢市上近江町)がオープンした。

【パノラマ】屋台の様子

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 市場内で営業する創業130年の老舗鮮魚店「大松水産」店舗前に夜間のみオープンする同店。昼間は鮮魚などの売り場前にテーブルを設置し、屋台風の店舗に15席を設ける。

 運営するのは市内を中心に9店舗の飲食店を経営する「松本商店」。大松水産・松本雅之社長の「近江町市場に夜の新しい魅力をつくりたい」との呼び掛けをきっかけに、夜の市場内での営業が実現した。

 メニューは、本日の刺盛り(3種600円、5種850円)を始め、干物(同550円、同850円)、海鮮いろいろ焼き(850円)、貝焼き3種(1,000円)など。材料はいずれも当日大松水産から仕入れる。焼き物は客が卓上のしちりんで焼くスタイルで提供する。しちりんの利用料は1台500円。ドリンクは、生ビール(500円)、ハイボール、レモンサワー、焼酎(以上350円)など。海鮮丼(850円)やあら汁(250円)などの食事メニューも用意する。客単価は1,500円前後。客のほとんどが1時間ほどの滞在だという。

 同市場商店街振興組合の販促委員長も務める松本社長は「北陸新幹線開業で市場への観光客が増加した反面、地元の客が減少しており、市場全体で危機感を持っている。金沢市民の台所として地元の方に喜んでもらえる新しい市場の魅力になれば」と話す。「この店の取り組みを第一歩として、今後他店にも出店を呼び掛けていきたい。北陸一の屋台村として成長させたい」と意気込む。

 同店の運営をサポートする高澤豊和さんは「昼間は活気のある市場も、17時を過ぎるとほとんどの店は閉店し閑散となる。しかし、夜間も観光客や地元の通勤客などで意外と人通りは多い。市場の雰囲気を感じてもらいながら旬の海鮮とお酒を気軽に楽しんでもらえれば」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は18時~22時。

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