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金沢・東山に築100年の町家ギャラリー 寄付制の作家向けゲストハウスも

個展「盆景」の様子

個展「盆景」の様子

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 金沢の観光スポットひがし茶屋街近くに5月30日、ギャラリー「HAAG」(金沢市東山1)がオープンした。

【パノラマ】 ギャラリー内の様子

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 築100年以上の2階建ての金沢町家を利用した同ギャラリー。作家として現役で活動する金沢美術工芸大学の教授と同校学生や卒業生、その趣旨に賛同する支援者らが共同で運営する。

 1階の洋室2部屋を作家とその支援者のためのゲストハウスとして提供。4つのベッドを用意し、1つのベッドにつき1泊1口3,800円~のドネーション制で運用する。手付かずの状態で残された2階はギャラリーとして利用する。

 6月28日まで同ギャラリー初の展示として、運営メンバーのよしだぎょうこさんが企画した、同メンバーの中瀬康志さんの個展「盆景」を開催。「2階に庭を造る」をテーマに、ギャラリーのコンセプトでもある「古びていく時間と共存し、朽ちていくことを美しく見せること」を表現した。建物内のはがれ落ちていた壁や天井などを際立たせるように現代美術作品を展示し、「対比から生まれるささやかな驚き」を生み出したという。

 今後は、ひがし茶屋街の芸妓(げいこ)を招き現代美術と組み合わせたパフォーマンスや、同ギャラリーを拠点に活動を行う学生グループ「HANEY」の山中亜衣さんによる企画「おちょこ会」を展開する。同会では、金沢美大の日本画科や工芸科、彫刻科の生徒たちが制作した約100点の酒器を展示し、来館者は好みの器を選んで酒やカフェセット(お茶とお菓子、500円)を楽しむことができるという。8月1日~30日に開催予定。

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