金沢・野町駅近くのフランス菓子店「La peinture(ラ・パンテュール)」(金沢市泉1、TEL 076-207-9003)が5月2日、店舗2階に貸しギャラリーを開設した。
店主の進地美穂さんは金沢市出身。金沢や神戸、フランスのレストランや洋菓子店でのパティシエの修行を経て、2013年12月に同店をオープンした。店名はフランス語で「芸術絵画」の意味。店内には、自身の絵画を展示するカフェスペースを設ける。
進地さんはギャラリー開設について「美術系の学校で学んだこともあり、ギャラリーカフェをやるのが夢だった。自分が大好きな本格的なフランス・パリのお菓子とアートを楽しんでいただける場を提供したい」と話す。5月31日まで、進地さんの絵画作品やパリの写真を展示する「フランス菓子と私 展」を開催。今後はジャンルを問わず希望者に、5日単位で貸しギャラリーとして提供する。
店内には、アップルパイやキッシュ、タルト、パン、ケーキなどが並ぶ。いずれも素材そのものの味を大切にすることを心掛けているという。今年の2月には、ヨーロッパで食される野菜「ルバーブ」と加賀野菜「五郎島金時」をスパイスの効かせた生地で焼き上げた「パリ・エ・金澤タルト」(税別300円)が、金沢市が支援する「金沢の手みやげ」に採択された。
進地さんは「今後も金沢の食材を生かしたフランス菓子を提供していきたい。ギャラリーの開設により、店が地域の方の交流の場になれば。ギャラリーは敷居が高く思われがちだが、お菓子を買うついでなどに気軽に来店してほしい」と呼び掛ける。
営業時間は10時30分~18時30分。火曜・水曜定休。