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金沢に作家48人の常設ギャラリー「ワクナミトネリコ」-一軒家を改装、ランチも

住宅を改装した展示スペース

住宅を改装した展示スペース

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 金沢市郊外の住宅街に11月3日、48人の作家作品の展示販売を行うギャラリー「ワクナミトネリコ」(金沢市涌波3、TEL 080-4663-9348)がオープンした。

「ワクナミトネリコ」店内をパノラマで

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 2005年より「ギャラリートネリコ」(竪町)の運営を行う細川伸子さんが開いた同店。以前、細川さんが住んでいた一軒家を改装し、店舗に活用する。「通常のギャラリーへの出展には、ある程度の作品数が必要であり、通常1週間から2週間で作品を入れ替える。若い作家が常設で展示・販売・情報発信できる場が必要だと考えた」と細川さんはオープンの経緯を話す。

 店内には、1階と2階に展示スペースが設けられており、48人の作家が一人当たり横幅180センチ奥行き40センチの棚に、自由に作品を展示する。展示には月額3,800円の維持費が必要だが、販売時の手数料は不要。店内には陶芸、漆、ガラス、ワイヤアート、絵など多様なジャンルの作品が並ぶ。商品は数100円のものからあり、いずれも手の届く価格だという。

 1階では「ツキイチカフェ」と題し、作家を応援したい思いを持った飲食店が日替わりで月1回出店し、ランチを提供する。ランチには器などの作家の作品を利用するほか、日替わりで出展作家の中から3人を紹介する。細川さんは「作品を提供する食事に使用することで、お客さんが使い方をイメージしやすい。また、料理人とお客さんの立場からの意見があり、作家はそれを作品作りに生かすことができる」と話す。「常設展示だと人の動きが少なくなってしまうため、人の流れを作りたかった」とも。

 金沢を中心に活動する作家の岩井美佳さんは、同店で自作の絵や音楽作品を展示する。「常設で固定のスペースに作品を長く置いてもらえるところは他にはなく、ありがたい。参加作家が多くカフェもあるので、いろいろな人に見ていただける機会が得られるのでは」と期待を込める。

 細川さんは「この場所を若手作家のアンテナショップにしたい。生活に作家の作品を取り入れる、ちょっとした非日常を提案していきたい。里帰りする感覚で『ただいま!』と気軽に来店してほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は12時~17時。火曜・木曜定休。

後援申請20141009
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