金沢駅近くのワインバー「Civetta(チベッタ)」(金沢市本町、TEL 076-221-6944)が、フードを充実させた「バール・エ・エノテカ・チベッタ」にリニューアルして2カ月が過ぎた。
2年半前にワインバーとして営業を始めた同店が、常連客の「ワインに合う料理をもっと楽しみたい」との声に応え今年7月、フードメニューを充実させリニューアルオープンした。以来、「立ち飲みイタリアン酒場」としてタパス料理などを気軽につまんで立ち飲み・立ち食べできるスタイルが人気となり、観光で訪れる外国人客も増えた。
立ち飲みスペースは約40人を収容し、店内奥の個室にはイス席14席を設ける。訪れる客層は40~50代のワインファンが多いという。これまで2軒目使いが主流だったが、今では食事を楽しむ1軒目使いの客も増えた。客単価は2,000~3,000円。
イタリアから空輸で取り寄せる「たる生ワイン」と、全国的に活躍するワインコーディネーターの金井麻紀子さんが薦める自然派「マキコレワイン」にこだわる。イタリア・フランス産を中心に常時約20種のボトルワインも用意する。「フレッシュ感が特徴のたる生ワインの導入により、提供する料理の幅も広がった」と話すのは、同店オーナーの坂本太朗さん。
イタリア料理店で経験を積んだシェフが「立ち食べ」「ワインに合う料理」をキーワードに提供する「大きなエビとブロッコリーのアヒージョ」「自家製ローストビーフ」「甘海老(あまえび)のカルピオーネ」などのタパス(小皿料理)や、「魚介たっぷりのスパゲティペスカトーレ」「ウニのクリームパスタ」などのパスタが人気筋。予算に合わせたタパスの盛り合わせにも対応する。
同店では月に1回ほどワイン会も開催。来月はイタリアンワインの新酒「ノベッロ」や、フランスワインの新酒「ヌーボー」を祝う会を予定する。坂本さんは「今後はさらにフードメニューを充実させ、コース料理も計画している。立ち飲みだけに隣の人ともすぐに打ち解けられるような雰囲気なので、気軽に立ち寄ってもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は19時~翌2時。日曜定休。