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北陸でおなじみの揚げあられ「ビーバー」復活-金沢の製菓会社が継承

約1年ぶりに復活した「ビーバー」

約1年ぶりに復活した「ビーバー」

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 北陸製菓(金沢市押野)が8月25日、製造元の破綻によって昨年9月に店頭から姿を消していた揚げあられ「ビーバー」の販売を始めた。

富山県名産の白エビを使った「白えびビーバー」

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 ビーバーは、北陸産のもち米、鳴門の焼き塩、日高昆布を使った一口サイズの揚げあられ。1970(昭和45)年に、当時行われた大阪万博のマスコットにちなんで「ビーバー」と名付けられ、福富屋製菓が発売した。1996(平成8)年からはその製造部門を引き継ぐ形で福屋製菓(白山市)が製造を手掛けていた。

 北陸を中心に40年以上親しまれてきたが、昨年福屋製菓の破綻により生産が中止され、消費者から復活を望む声が上がっていた。そこで米菓製造の設備とノウハウを持つ北陸製菓が製造法などを引き継ぎ、販売することになった。

 今回復活したのは、スタンダードタイプの「ビーバー」と、富山県の名産である白エビを使った「白えびビーバー」の2種類。パッケージはリニューアルされたが、サクサクの食感に昆布のうま味が利いたこれまでの味を継承している。

 北陸製菓は1918(大正7)年、日本あられ株式会社として石川県産のもち米を原料にしたあられの生産を始め、以来90年以上にわたってビスケットや米菓の製造を行っている。「皆を笑顔にする菓子を作り、菓子文化を次世代に継承していくこと」を使命とし、今回「地元の食文化を守りたい」と販売を決めた。

 同社の西野茂専務は「ビーバーは石川県を代表するお菓子。復活を心待ちにされていた皆さんはもちろん、より多くの方に食べていただき、そのおいしさを知ってもらいたい」と話す。

 価格は1袋238円。スーパー、コンビニで販売。9月1日には、北陸製菓のオンラインショップでも扱いを始める(12袋入り2,851円)。

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