金沢市の石浦神社(金沢市本多町3)で8月23日・24日の2日間、「金澤宮遊」が開催された。一日を通した時間軸ごとに神社の境内で金沢の魅力を伝えるイベントを行い、地元客や観光客が「お宮遊び」を楽しんだ。
今回のテーマは「昭和」。主催する趣都金澤の高山健太郎さんは「旧市街のど真ん中で金沢の昭和の風景や雰囲気を感じてもらいたい。昭和が終わってから四半世紀たって、若い方にも懐かしさを新しく感じてもらえれば」と話す。
「金澤昭和市」と題した市では、朝は「お宮で朝ごはん!」をキーワードに市内の人気パン店や温泉地として有名な湯涌の朝市が朝採れの野菜などを販売した。10時からは「あじわい座」と「こっとう座」を開催。市内のギャラリー「アートグミ金沢」(青草町)は昭和の食堂をイメージして「ナポリタン」(300円)などを販売。昭和を感じさせる古本や絵本、雑誌などを販売する市内の古書店「オヨヨ書林」(竪町)や、年代物の雑貨や古物、人形などを並べる「金沢城宝古美術倶楽部&東山ごえん」なども出店。12時から22時にかけて地酒や地麦酒(ばくしゅ)を提供する「よいよい座」はオリジナルドリンクの「石浦ジンジャーエール」(300円)を販売。ジンジャー(神社)とエール(応援)をかけているという。
特別開催された「石浦神社秘宝ツアー」では金沢で最も古い石浦神社に伝わる、普段は見る事のできない宝を鑑賞することができ、参加者はまず振る舞われた酒を楽しみながら、宮司の説明に耳を傾けていた。