日本三名園の一つに挙げられる金沢市の特別名勝「兼六園」の茶店で8月16日・17日、朝食の特別メニューを提供するイベント「兼六園で朝食を」が開催される。園内の12の茶店で組織する兼六園観光協会が主催する。
同イベントは、5月の連休中に3店で試験的に開催。観光客を中心に300人を超える客が利用するなど反響が大きかったため、今回は開催店を3店増やし6店で開催する。朝食サービスは40年ぶりの復活となる。
開催店は「見城亭」「万清亭」「清水亭」「城山亭」「寄観亭」「兼六亭」。金沢の代表的な郷土料理「治部煮」を全店で提供するほか、店ごとに石川県産中心の食材を用いた異なる料理を提供する。料金は各店で異なり1食1,000円~1,620円。
兼六園には早朝から観光に訪れる客も多い。宮城県から観光で兼六園に訪れていたカップルは「兼六園で朝食が食べられるというイメージはなかった。旅行中の朝食はつい簡単に済ませがちだが、地元の郷土料理がこのロケーションで手軽に楽しめるのは魅力的」と話していた。
同協会理事長の馬場康行さんは「園内の茶店は、時代とともに朝食から昼食の提供となったが、本来は朝食の提供がメーンだった。観光客の方にはもちろん、地元の方にもこのイベントをきっかけに、園内の散策と併せて茶店での朝食を楽しんでほしい」と来店を呼び掛ける。「個人客向け園内ガイドサービスや、園内茶店の食べ歩きクーポンなどのイベントも今後企画していきたい。まずは地元の方にもっと兼六園の魅力を知ってもらわなければ」とも。
開催時間は両日とも7時~11時。予約・問い合わせは各店まで。今秋より日曜朝の定期的な開催も予定している。8月14日~16日は兼六園が無料開放される。毎週土曜・日曜は石川県民無料。